定年退職金の手取り額平均いくら?この10年で変わった怖い現実

定年退職金の平均いくら?相場は?
 

老後の生活を支えるのは
 

・退職金
・年金
・労働収入
・預貯金や資産
 

となりますが・・。
 

この中の「退職金」みんなはどの位貰って居るのでしょう。大きな一時金としてもらえるだけに、お隣さんの退職金が気になる、そんなあなたに。定年退職金の平均額や相場のお話です。
 



退職金は税制優遇がある!手取りはいくら? 

退職金には税制優遇があります。勤続35年の会社から退職金を受け取る場合1850万円までが非課税となります。
 

それ以上=1850万円以上の部分に関しては、その半分(2分の1)に課税されます。
 

例えば、同じく勤続35年で、3000万円の退職金の場合には、1150万円の半分=575万円が課税対象ということです。
 

※税金算出において所得控除を受けるときには、事前に勤務先に「退職所得の受給に関する申告書」を提出する事を忘れないようにします。
尚、勤続が20年以下の場合には、計算式が変わります。

国税庁HP 

 

とにもかくにも1850万円まで(※勤続35年の場合)は、まるまる課税されること無く貰える訳ですが・・では、退職金の平均ってどの位なのでしょうか?
 

みんなの退職金の平均は?いくら位

1. All about Money によると、厚生労働省の平成25年就労条件総合調査結果の概況データ「定年退職金の平均」は、

大学卒(管理・事務・技術職):2156万円
高校卒(管理・事務・技術職):1965万円
高校卒(現業職):1484万円

 

2. 日本経済団体連のデータ(2014年)からみる定年退職金の平均は、

大学卒:2357.7万円
高校卒:2154.9万円

 

3. 東京都産業労働局労働相談情報センターの「中小企業の賃金・退職金事情 平成26年版」で見る定年退職金の平均は、

中小企業の定年退職金は 約1200万円

大学卒:1383.9万円(1224.4万円)
高専・短大卒:1234.5万円(1136.3万円)
高校卒:1219.1万円(1113.7万円)

 

4.フィデリティ退職・投資教育研究所の調査結果で見る定年退職金の平均は、

定年退職金の平均1873万円。

 

となっています。調査する所により退職金の平均額が異なってきていますね。
 

しかし4のフィデリティ退職・投資教育研究所の調査結果では、それぞれの退職金額帯の詳細が出ていましたので、その内訳を円グラフにしてみました。すると・・。なんと!
 

退職金平均円グラフ
 

この退職金受取額の、それぞれの金額帯のバランスの良さを見てください。ビックリするほどのバランスっぷりです。。
 

退職金の平均なんて出す意味があるのかな?と思うほど、皆の退職金の相場はさまざま。それぞれ同じ位の%の方がいらっしゃいます。
 



勝手に考察

このグラフを見ていると・・
 

もしもお隣さんよりも退職金が少なくても(ま・・そんな事は知る由もないでしょうが)気にならなくなるのは私だけでしょうか。。
 

定年退職になるまで、働き続けて真面目に、時には不真面目に日々を生きて、人間らしく泣いたり笑ったり、辛い思いをしたり、喜んだり・・
 

そんな月日の価値が、退職金という額で決定される訳では無く、たまたま歩いてきた道のりが、どの道を歩いてきたかだけの違い。
 

ここまで みんなの退職金はいくら?平均は?などということに興味があり 調べてみましたが、このグラフが出来上がった時「他人は他人(ひとはひと)」と、なんだか さわやかな気分にさえなりました。
 

もちろん出来る限り老後資金の準備をする事に変わりはなく、とても大切な事であるのに違いはありません。ただ、基本、下記の記事内にて人生の先輩方がおっしゃるように
 

老後を楽しく暮らすには?楽しい生き方の知恵!幸せな人の法則!  


 

どんな時にも人生を楽しむことが大切で楽しんでいけばいい訳ですよね。。
 

退職金のデータを見ながら、老後のお隣さんの懐具合は、気にしないで生きていこう!そんな事も思った調査結果のまとめでした。
 

上記記事、当サイト内でも人気記事なんですよ♪
 

追記:円グラフから見る 8年で変わった現実

先の円グラフは2011年のデータから作りましたが、その後、2019年の同フィデリティ退職・投資教育研究所の 65-79歳1万2000人アンケートを見つけました。そこで同じく円グラフを作りました。
 

すると、2011年と比べ、退職金額が大きく減っていることが分かりました。一昔前のように「退職金があれば老後は安泰」と言われた時代は終わった。そう、ひしひしと感じました….。
 

退職金平均2019
 

※退職金では老後の安心を得られない時代に 老後資金を貯める方法も下記で記事にしています。更新型保険の見直しは ぜひ下記から確認してみてくださいね。
 

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