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老後の不労所得にもKindle出版 KDPの税務情報:TINはマイナンバー?

老後収入

年齢を重ねると、自分の人生を振り返って何かを残したいと思う事もあるのではないでしょうか。また、老後の不労所得としてKindleの読み放題から得られる収入を、とKindle本の出版を考える人もいるかもしれません。というのも、Kindle出版の魅力のひとつに一度出版した本が、買われなくても、その後も収入につながる可能性があるからです。

AmazonのKindle Unlimitedでは、対象の電子書籍が読まれたページ数に応じて、著者に収益が支払われる仕組みがあります。つまり、自分が書いた本が、出版したあとネット上で誰かに読まれ、ずっと収入を生み出してくれるかもしれない、というシステムがあるのがKindle出版です。

老後の暮らしを考えるとき、そんな「未来の自分に残しておける収入の種」があることも、ちょっと素敵なことだと思いませんか?今回は、そんなKindle出版について、私自身の経験も交えながらご紹介します。

Kindle出版の税務情報について

実は、私自身も、親の介護生活について先日Kindle本を出版しました。そこで大きく躓いたのが、本の執筆以上に、Kindleに提出する税務情報でした。日本人がアメリカへ税務情報を提出するのですから、一つ一つの入力において悩むのもう当然かもしれません。

本の書き方などなどは、各種で紹介されていますので、ここでは沢山の方が躓く、そしてネット上でも意見が割れている「税務情報のTIN」の入力についてお話ししています。

TINとは?:KDP(Kindle Direct Publishing)で入力する項目の一つです。

この「TIN」という項目に、マイナンバーを入力するのかどうか?そこで悩む人が続出しています。そして私自身もしっかり確認をしました。ここでは的確な情報を上げてくださっていた方をご紹介しつつ、Amazon Kindle出版税務情報のTINについて解説したいと思います。

Amazon Kindle出版を考えている方、TIN情報を検索していらっしゃる方にお役に立てれば幸いです。

TINとは?

TINとは「Taxpayer Identification Number(納税者番号)」のことです。KDPの公式ヘルプでは、TINについて、居住国の税務当局が発行する納税者番号や、米国のITIN、EINなどについて説明されています。

では、日本に住んでいる個人の場合はどうなのか?ということなのですが、ここではマイナンバーを入力するかどうかについて、実際にこの疑問について確認した人たちの記録を見ながら整理してみました。

KDPのTIN欄で、マイナンバーを入れるかのか

KDPでは、米国以外に居住する出版者についても税務プロファイルの提出が必要です。そしてKDP公式ヘルプでは、TINについて、税務上の本人確認に使用される納税者番号として説明されています。また、米国以外の出版者については、居住国の税務当局が発行した納税者番号を入力できる場合についても説明されています。

そこで、居住国の税務当局が発行した納税者番号と言われると、まず誰でも日本では「マイナンバーでは?」と思いますよね。

一方で、KDPの入力画面を実際に見て、「ここに自分のマイナンバーを入力して大丈夫なのだろうか?」と、ためらう人もいるかもしれません。税務情報に関する項目ですから、私自身も相当悩みました。

マイナンバーをKDPの税務情報に入力するのか?確認した方々

この問題については、皆が悩むため、実際にKDPや関係機関へ問い合わせ、その経緯をブログやnoteに残している人がいましたので、ここでは、その記録をいくつか紹介します。

Kindle税務情報 TINについて 2022年に確認した方

2022年に、KDPのTINについて疑問を持ち、国税庁や税務署、そしてKDPへ問い合わせた経緯を公開している記事がありました。この記事では、KDPから、

日本のマイナンバーは、米国の税務申告には使用できないため、KDPの税務情報に関するインタビューでは使用できない

という趣旨の回答を受けたと記載されています。問い合わせの経緯や回答内容について詳しくまとめられているので、同じことで迷っている場合には参考になります。

「納税者番号(TIN)としてマイナンバーは使えないぞ! KDPの「税務情報に関するインタビュー」について国税庁・税務署・Amazonに問い合わせた結果」

Kindle税務情報 TINについて 2025年に確認した方

2025年9月には、KDPでの出版準備中に同じ疑問を持ち、KDPカスタマーサポートへ直接問い合わせた方の記事があります。

最初はインターネット上の情報を調べ、「TINはマイナンバーなのでは?」という情報と、反対の情報があり、判断に迷ったそうです。そこで、KDPへ直接問い合わせています。

その回答として、日本のマイナンバーはKDPの税務インタビューでは使用できないという説明を受けたことが記録されています。

「KDP税務インタビュー|マイナンバーはTINになる?実際に問い合わせてみた」

問い合わせに至るまでの経緯についても、こちらの記事にまとめられています。

「AI絵本出版前に|KDP税務インタビューとマイナンバーの話」

Kindle税務情報 TINについて 2026年に確認した方

さらに2026年3月にも、Kindle出版の際に同じ疑問を持ち、KDPサポートへ問い合わせた方がいます。こちらの記事では、KDPサポートから、日本のマイナンバーは、KDPの税務インタビューでは使用できないという回答を受けたと記載されています。

その後、サポートの案内に従って税務プロファイルを修正。マイナンバーを入力する設定から、「居住国から発行されたTINを持っていない」という設定に変更したところ、税務プロフィールが「検証済み」になったことも記録されています。

「KDPのTINにマイナンバーは使える? 2026年3月時点で確認した結論」

上記の記事では、問い合わせだけでなく、実際に税務プロフィールを変更した後にどうなったのかまで確認されています。

KDP公式の説明も確認してみると

もちろん、実際の体験談だけではなく、KDP自身の公式情報も確認しておきたいところです。

KDPの「税務プロファイルの作成」では、TINについて、居住国の納税者番号や米国のITIN、EINなどが説明されています。
KDP公式「税務プロファイルの作成」

また、KDPの税に関する説明では、米国以外に居住する出版者について、租税条約による税率軽減を受ける場合には、米国のTINや、居住国の税務当局が発行した納税者番号について説明されています。KDP公式「Tax Withholding(税の源泉徴収)」

ただし、現在確認できるKDP公式ページには、「日本の個人出版者はマイナンバーをTIN欄に入力してください」と明記された説明は見当たりません。一方で、「日本のマイナンバーは絶対に入力してはいけません」という形で明記されているわけでもありません。

「日本のTIN」と「KDPで入力できるTIN」は同じ?

そのため、この部分については、実際にKDPへ問い合わせた人たちの記録も合わせて見ると、状況が分かりやすくなります。

Amazonが海外企業だからこそ悩みますが、この問題を分かりにくくしているのは、「日本のTINとは何か」という制度上の話と、「KDPの税務インタビューでは、何を入力できるのか」という話は、似ているようで、同じ質問ではないからです。

TINの入力において、 日本の納税者番号について調べ、それをKDPのTIN欄に入力できるのか考える。という考え方もできますし、 一方で「KDPでは、日本に住む個人についてTIN欄に何を入力すればよいのですか?」とKDPに確認する方法もあります。悩んだ時の方向性によって、答えが変わってくるのが難しい所になっています。

おわりに

マイナンバーは「海外企業には絶対に渡せない」という法律ではありませんが、マイナンバー法(番号法)では、個人番号の利用・提供は法律上認められた場合に限定されています。

ですので、今の Kindleの税務情報においては、米国税務上のTINとして日本のマイナンバーを入力することは、「日本のTINだから入力してよい」とは言い切れないかもしれません。

なお、私自身も、TINを入力しなくても、税務質問票を完了することができました。私のように現在、無理にTIN情報を入力しない、という選択をしている人が増えてきているようです。

今後は制度も変わっていく可能性もありますので、その時々で確認してみるのが良いかもしれませんが、今現在は、主流ともなっている、TIN情報は入力しない、と考えてよいかと思います。