「テレビで紹介されていたから。」「有名な会社だから。」「専門家がおすすめしていたから。」私たちは、自分の人生の経験だけでは分からない事ばかりの中、常に誰かの意見を参考にしながら暮らしています。
それ自体は悪いことではないのですが、ときには「誰が言ったか」が強く印象に残り「何を言っているか」を十分に考えずに判断してしまうことがあります。それは意外と無意識に行っている行動で、実は若くても 年を重ねても、誰でも同じです。
心理学では、このような傾向を「権威バイアス」と呼びます。実は、すっかり権威バイアスに引っかかり、多額のお金を払ってしまった私が、自戒の意を込めて書いている記事です💦
「信頼できそう」に安心する心理
例えば、白衣を着た人が健康について話していると、誰でも自然と「正しそう」と感じるのではないでしょうか?。
なので、あえて医師などでなくても白衣を着て仕事をする人もいれば、反対に、医師であるからこそ白衣を着ない事で、患者の心をリラックスさせる(見た目からも権威バイアスを掛けないように=緊張させないようにする)医師もいます。
その他にも銀行の担当者。テレビに出演する専門家。有名企業の広告。行政からのお知らせ。そのような事すべてに 人にはバイアスがかかります。
もちろん、そのバイアスがかかった状態で受け取った情報が正しいことも多くあります。しかし、「信頼できる人が勧めている」ことと「自分に必要である」ことは同じではありません。
老後のお金でも起こりやすい心理
老後資金の確保に関しても、お金に関するさまざまな選択をする機会がありますよね。
保険の見直し。
住宅設備の契約。
通信サービス。
投資。
相続や資産管理。
そんなとき、「銀行だから安心。」「大手企業だから安心。」「管理会社から案内が届いたから。」特に意識をしなくても、そう感じるのではないでしょうか?
もちろん、信頼できる企業や専門家を参考にすることは大切です。しかし、その安心感だけで契約を決めてしまうと、自分に合っているかどうかを考える機会を失ってしまうことがあります。
権威を信じることが悪いわけではない
「人を疑いなさい」という意味ではありません。
私たちは毎日、膨大な情報の中で生活しています。すべてを一から調べることは現実的ではありませんから「信頼できそう」という判断を手がかりにするのは、ごく自然なこと。
問題なのは、その後に自分で再度 [考える時間] を持たなくなってしまうことです。
大切なのは、「有名だから」「おすすめされたから」という入り口で終わらせず、「これは今の自分に本当に必要かな?」と、一度立ち止まって考えることが大切です。
その為にまた、他の専門家の意見を聞いてみるのも良いと思います。要は、一人の意見を丸呑みしない、ということ=セカンドオピニオンを得る事です。
それに同じ商品でも、人によって必要な人もいれば、必要ない人もいます。その違いを決めるのは、会社でも広告でもありません。自分自身しかいません。
おわりに
老後のお金を守るためには、信頼できる情報源を持つことが大切です。
有名な会社だから。専門家が勧めているから。みんなが契約しているから。そんな言葉を聞いたときは、ぜひ一つだけ自分に問いかけてみてください。
「これは、本当に私に必要かな?」と。
情報があふれる時代、取捨選択をするのも難しくなってきていますが、これからの暮らしと大切なお金を守る力になってくれるはずです。

