「今のままで困っていないから。」「手続きが面倒だから。」「いつか見直そうと思っている。」そんなふうに思ったことはありませんか。
実は、このような気持ちは、多くの人が経験するごく自然な心理です。心理学では、このような傾向を現状維持バイアスと呼びます。
現状維持バイアスとは
現状維持バイアスとは、「今の状態を変えずにいたい」と感じやすくなる心理」のことです。
新しいことを始めるよりも、今のままを選ぶ方が安心できる。変えた結果、失敗するくらいなら、そのままでいたい。私たちの脳には、そのような性質があります。
だから、現状維持バイアスは誰にでも起こる、ごく自然な心理なのです。
「変えない」という選択にも理由があります
現状維持バイアスは、決して「怠けている」ということではありません。例えば、
- 契約内容を読む時間がない。
- 比較するのが難しい。
- 手続きが複雑そうに感じる。
- 間違えたら困ると思ってしまう。
このような理由から、「今のままでいいか」と感じることがあります。特に忙しいときや疲れているときほど、この心理は強く働きます。
老後のお金にも関係する心理
老後になると、さまざまな契約を見直す機会があります。
保険。通信費。サブスクリプション。銀行口座。クレジットカード。公共料金。
しかし、「今までずっと使ってきたから。」「特に困っていないから。」という理由だけで、そのまま続けていることも少なくありません。もちろん、今の契約が自分に合っているなら、そのまま続けることも良い選択です。
でも、「変えない」という選択も、一つの判断であることを忘れないようにしたいものです。
「変える」より、「確かめる」
現状維持バイアスを知ると、「何でも見直さなければ」と思う必要はありません。大切なのは、「今の契約は、今の自分にも合っているだろうか。」と、一度だけ確認してみることです。
その結果「やっぱり今のままでいい。」という結論になっても構いません。大切なのは、「考えた上で選ぶ」ことです。
判断を後回しにしないために
現状維持バイアスは、「いつかやろう。」という気持ちとも深く関係しています。その「いつか」が何年も続くことも珍しくありません。だからこそ、「今日は契約を変える日」ではなく、「今日は契約内容を確認する日」と考えてみるのも一つの方法です。
確認するだけなら心の負担も少なくなりますし、終わった時に、晴れ晴れすると思います。ぜひ一つずつ 始めてみてはいかがでしょうか💛

