9月1日は「防災の日」。
この日になると、「そういえば、防災用品を見直さなくちゃ」と思う方も多いのではないでしょうか。私もそうです。防災用品を確認したり、足りないものを考えたり。「今年こそ、ちゃんと備えよう」と思うのですが……。
実際のところ、防災用品って、なかなか購入の優先順位が上がらないことがあります。必要なのは分かっている。でも、今すぐ必要なものではない。それなら、日々の暮らしで必要なものを買うほうが先。そんなふうに、ついつい後回しになってしまいます。
災害が起きても、防災用品は後回しになる?
今年の夏、私の住んでいる地域でも、豪雨や地震がありました。地震が起きたときには、慌ててお風呂に水をためました。「やっぱり、ちゃんと備えておかなくちゃ」そのときは、そう思います。その時は。
けれど、少し時間が経つと、日常の生活に戻っていきます。そしてまた、防災用品の購入は後回しに。災害を実際に経験しても、そうなのですから、人間って案外そんなものなのかもしれません。目の前にある「今必要なもの」と、いつ起こるか分からない「未来のためのもの」。どうしても、目の前のほうに気持ちが向いてしまいます。
ふるさと納税で何を選ぼうかな、と考えれば、お肉や魚、果物、お米……。美味しそうな返礼品に目が行ってしまうのも、当然です。だからこそ、「毎年のふるさと納税で、防災用品をひとつ選ぶ」という方法もいいのではないかと思っています。
ふるさと納税には、防災用品もある
ふるさと納税というと、食品や日用品などを思い浮かべる方が多いかもしれません。でも、実は防災用品も返礼品になっています。2026年8月現在、ふるさと納税サイトを見てみると、
- 長期保存水
- 非常食・保存食
- 簡易トイレ
- 防災リュック
- 防災用毛布
- 防災用ヘルメット
- ソーラー充電器
- トイレットペーパー
- パックご飯
など、さまざまなものがあります。例えば、10年保存できる水や、10年保存の簡易トイレ、長期保存できる非常食なども見つかります。中には、普段の生活でも使えるものがあります。
「防災用品を買う」と考えると少し大きな買い物に感じても、「今年のふるさと納税で、防災用品をひとつ選ぶ」と考えると、少し取り入れやすくなるかもしれません。
※返礼品の内容、寄付金額、在庫などは変わる場合があります。上記は2026年8月時点で確認できる返礼品の一例です。
防災の日に「見直す」だけで終わらせないために
防災の日に、「防災用品を見直しましょう」と言われても、見直して終わってしまうことがあります。もちろん、それだけでも大切です。でも、そこから一歩進めて、「今年のふるさと納税では、防災用品をひとつ選んでみよう」と決めておく。
そうすると、毎年ふるさと納税を考える時期に、「そうだ、防災用品も見てみよう」と思い出せます。防災を、特別なイベントにするのではなく、毎年の暮らしの中に組み込んでしまうのです。
すべてを防災用品にする必要はない
もちろん、ふるさと納税の返礼品を全部、防災用品にする必要はありません。美味しいものも楽しみたいですものね。むしろ、「今年はひとつだけ、防災用品」くらいが続けやすいかもしれません。
例えば、今年は保存水。来年は簡易トイレ。その次は非常食。その次は防災用のライト。そんなふうに、少しずつ。
一度に全部そろえようとすると、費用もかかりますし、何を選べばいいのか分からなくなってしまいます。でも、「今年はひとつ」と決めておけば、それほど大きな負担にはなりません。
5年間かけて、少しずつ備える
例えば、こんなふうに考えてみてもいいかもしれません。
| 年 | 防災用品の例 |
|---|---|
| 1年目 | 保存水 |
| 2年目 | 簡易トイレ |
| 3年目 | 非常食 |
| 4年目 | ライト・充電用品 |
| 5年目 | 毛布・避難用品 |
もちろん、この順番である必要はありません。家族の人数や住んでいる地域、すでに持っているものによって、必要なものは違います。大切なのは、「毎年ひとつ、防災用品を確認する」という習慣です。今年ひとつ。来年ひとつ。その次の年もひとつ。何年か経てば、最初は何もなかった防災用品の置き場所が、少しずつ充実していきます。
「買ったら終わり」ではなく ふるさと納税の時期にチェックする
防災用品は、購入したら終わりではありません。非常食や保存水には保存期間があります。電池や充電用品も、いざというときに使える状態なのか確認しておきたいものです。
家族構成や年齢が変われば、必要なものも変わってきます。以前は必要なかったものが、今は必要になっているかもしれません。なので「毎年,ふるさと納税の時期に 防災用品をひとつ選ぶ」と決めておけば、そのたびに家にある防災用品にも目を向けることができます。
「去年の保存食、まだ大丈夫かな?」「簡易トイレは足りているかな?」「そういえば懐中電灯、どこに置いたっけ?」そんな小さな確認が、自然と生まれます。ふるさと納税が、防災を思い出すための「きっかけ」になるわけです。
普段使いできるものを選ぶ方法も
防災用品の中には、非常時専用のものだけではありません。例えば、保存水やパックご飯、トイレットペーパーなど、普段の生活でも使えるものがあります。こうしたものなら、「備えているけれど、使わないまま期限が来てしまった」ということも減らしやすくなります。
普段使いしながら、少しずつ買い足していく。そして古いものから使って、新しいものを補充する。いわゆる「ローリングストック」という考え方にもつながります。防災用品を特別なものとしてしまい込むのではなく、ふるさと納税とペアにして、普段の暮らしの中に取り入れていく方法です。
防災は「一気に備える」より「少しずつ続ける」
防災というと、「非常食を何日分」「水を何リットル」「防災リュックを用意して……」と、最初から完璧に備えようとしてしまいがちです。もちろん、できる範囲でしっかり備えることは大切です。でも、費用や保管場所などを考えると、一度に全部そろえるのは難しい家庭もあります。
だったら、毎年ひとつずつ。防災用品は、必要だと思っていても、つい後回しにしてしまうもの。だからこそ「防災意識を持ち続ける」ことよりも、防災を思い出す仕組みを作ってしまう。そのほうが、長く続けやすいのかもしれません。
防災というと、どうしても少し重たい言葉に感じますが、無理なく自然に。ふるさと納税を選ぶときに「今年は、どの防災グッズをそろえよう」という毎年のイベントにしてしまう。
美味しいものを選ぶ年があってもいいのですが、その中に、防災用品をひとつ混ぜるだけでもいい。そして翌年、またひとつ。「今年も防災用品、補充完了」と、そんなくらいの気持ちで続けていけば、気がついたときには、わが家の防災も少しずつ整っているかもしれません。

