定年退職後に年金+月10万円働く方法。 老後起業の準備と失業保険の話

老後破産
 

定年後、趣味をするにも健康を維持するにもお金は必要です。いざと言うときの為にお金に無関心ではいられません。
 

そこで、定年後に働き続けたい場合、仕事をしたい場合、どんな方法があるのか?どうすれば安心の老後が過ごせるのか? 1.「定年後にも働き続けている先輩方のお話」2.「教育訓練給付金」 3.「お金のかからない起業の種類と方法」についてまとめています。
 



老後はどこで仕事する?

定年後に働く場所として、最初に思い浮かぶのは、シルバー人材センターかもしれません。
 

しかしシルバー人材センターの場合、「生きがいを求める就業」となっているため、ボランティア的なものに位置づけされています。そのため報酬としては月3万円程度の場合が多いと言われてます。
 

私の住む地域でも、NPO法人で有償ボランティアを募集している団体があります。しかし賃金は とても安いうえ、何より仕事量がありません。お金を稼ぐというよりも「地域の人との触れ合い」が主となって居ます。シルバー人材センターは、もともとお金に困って居ない方の就業先のようです。
 

でも、そんな穏やかな時代も終わりになるかもしれません。今のお年寄りと、これから年金が減らされる私達の世代とでは、きっとお金の感覚が全く異なるでしょう。私達は70才になってもバリバリ働かなければ生きていけない世代です。私達の老後は、今のお年寄りの方がた程、金銭的な余裕はなくなりそうです。
 

それでは、これからの時代、私たちが年金の他に働き続けてお金を稼ぐ為には、どうしたら良いでしょうか?
 

定年後の仕事内容として勧められるもの

好きなことで70歳まで働こう! (PHP文庫) 編集者の西山昭彦さんによると、


 

定年退職後に雇われる場合には「前職を活用できる分野が無難」
 

起業する場合には、「他人を雇って起業する事はやめたほうがいい。せめて自宅で開業できる個人事業主になるべき」と言います。
 

新たなチャレンジに夢を膨らませる気持ちも生まれる時期ですが、「前職と違う分野で独立開業」は、ハードルが高くなるようです。
 



退職後の準備を始める

2013年 PRESIDENT 「金持ち老後、ビンボー老後」では、
 

・企業研修などを担当してきた会社員の方が、退職前にコーチングやキャリアコンサルタントの資格を取り定年後に起業。
・新たな資格を取得し、知り合いの方の会社で雇用してもらう。

 

そんな今までの経歴や人脈を生かし、働き続けている事例が紹介されています。
 

大手メーカーを退職されたIさんの事例は特に印象深い話でした。Iさんは、退職後は、引く手あまただろうとご本人が思って居たにも拘らず、人材紹介会社に登録しても何の引き合いも来ない。収入も肩書きもこだわらない「お買い得」な人材な筈なのに、紹介会社はどこに目を付けているのか?そんな想いを抱えながらの再出発だったと記事にはあります。
 

定年退職後の仕事に関しては、優秀な人材でも悩ましい所です。準備として それまでの業務の専門性を身につけ、社内外にネットワークを持っておくことで、少しでもリスクを解消したい所です。
 

教育訓練給付金

雇用保険に1年以上加入歴がある、離職後1年以内であるなど 一定の受給要件を満たす方が、厚生労働大臣の指定を受けた教育訓練を受講・修了した場合に、その費用の一部が教育訓練給付金として支給されます。年齢制限はありませんので、定年後企業をするために、この制度を利用して資格取得することも可能です。
 

詳しくは 厚生労働省 教育訓練給付金制度
 



定年後の起業で貰える助成金

下記 生涯現役起業支援助成金 は 令和4年3月31日をもって廃止になりました。また同様の助成金が出た場合には、このページでお知らせします。
 

定年後の起業で貰える助成金もあります。起業基準日から11か月以内に雇用創出措置に関わる計画書をハローワークに提出すると「生涯現役起業支援助成金」が貰えます。起業者が40~59才までの場合は150万円を上限に、60才以上の場合には200万円を上限に支給されます。従業員を雇い入れる起業をされる場合には、申請してみましょう。
 

お金のかからない 0円起業

2014.08.18 月刊 PRESIDENT で、月五万円稼げて人生充実『週末副業』20のワザ が紹介されていました。仕事は4つに分けて
 

・物を転売する転売型
・アルバイト型
・成果報酬型
・特殊技能型 

 

になるとのことで、副業の王道としては、ネット副業も紹介されていました。その中で参入ハードルが低い誰でもすぐに無料で始められるものが3つありましたよ。
 

1.アフィリエイト 
2.クラウドワーキング 
3.ハンドメイド品販売
 

雑誌では分類分けしかされておらず、特にサービスについては触れられていませんが、恐らく下記のようなサービスの事と思います。
 

1.アフィリエイト
 

ブログやサイト等に広告を貼って手数料を貰う
 

アフィリエイトASPに登録して、広告収入を稼ぎます。アフィリエイトASPには10年以上前からある A8.net などがあります。
 

関連サイト A8.net
 

 

自分の得意を生かした技術を販売するクラウドワーキング
 

知識・スキルの販売サイト【ココナラ】など。無料登録の上、お仕事をサイト上から貰うシステムです。
 

関連サイト 【ココナラ】

 

ハンドメイド品を販売
 

21万名の作家さんによる260万点の作品が集まる国内最大級のハンドメイドマーケット minne など。無料登録の上、ハンドメイド品を販売するシステムです。
 

関連サイト minne
 

 

ココナラは、今まで培ってきた技術を販売するのには、最適です。
 

先のココナラのページは働く人用のページでしたが、働く前に、試しにココナラで他の方のサービスを購入する事も出来ます。その場合は、モノを売らないフリーマーケット【ココナラ】 です。
 

関連サイト 【ココナラ】
 

補足:失業保険の話 覚書

2014年7月22日の厚生労働省「求職活動中に創業の準備・検討をする場合」という通達では、求職活動をして居れば、起業準備をして居る人も失業保険の給付対象になったようです。
 

起業準備中も失業手当 政府、収入の不安解消
 

政府は起業を準備している人にも雇用保険の失業手当を払う。いまは準備段階の人は「自営業者」とみなして失業手当を支払う対象としないことが多いが、今後は原則として払うように運用を改める。最長1年間、前職の賃金の5~8割の失業手当を給付する。サラリーマンが起業のために会社を辞めても、急に現金収入が途絶えないようにして、起業を後押しする。
 

厚生労働省が22日、「求職活動中に創業の準備・検討をする場合」を給…

 

2014/7/24付日本経済新聞 電子版
 

あくまでも起業準備中の話の様ですし、色々情報も錯綜しているようです。
 

また、収入を得ることが出来るようになると、すぐに対象では無くなるようですが、以下、通常において定年退職後に失業保険を貰う場合の覚書です。
 

【定年まで働き失業保険を受ける場合】
 

・65歳未満の場合には
 

老齢年金を受け取っていると失業保険は受け取れない。失業保険の手続きをしてしまえば、年金はその期間、停止されてしまう
 

・65才以上の場合
 

老齢年金も失業保険も受け取れる。ただその失業保険は「高年齢求職者給付金」50日間となり金額も日数も少なくなる。
 

失業保険を受けている間に65歳になったら、翌月から年金が全額受給され、どちらも受け取れる。
 

 
 

その他、老後のお仕事に関する記事は下記にもあります。
 

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