82才。別居の母の一人暮らしが危なくて。少し認知症が進んできたのか、薬の飲み忘れ、間違いも多い。日中よく眠ってしまうが故に、朝昼晩の時間的な間違いも増えてきました。生活自体が心配な状態です。
一番困るのは、電話をかけることが出来ない。そして電話に出ることも出来ない。ネットで調べると、高齢者はこの「電話をかける、電話に出る」という事が難しくなってくるようですね。私もやむを得ず、車で30分かけて様子を見に行く毎日になっています。
高齢者の見守りカメラを検討
そこで高齢者の見守り方法として「見守りカメラ」を検討しました。
まず最初に「見守りCUBE」。株式会社ラムロックの見守りカメラです。
1年契約 月額5940円
短期契約 月額7920円。
「自分であれやこれやセットする必要なく、簡単に設置できる」という事なので、母の事で「てんやわんや」していた私にとっては願ったり叶ったり。と同時に、母の命を守り、見守る私の不安を解消するためには金額の事なんか言っていられないとはいえ、金銭面を無検討ではいられません。介護は長期戦。見守りシステムは毎月のサブスクですから、費用的に抑えられるものなら抑えたい。
という事で悩んでいたら、家の片隅にぽつんと置かれた「アマゾンエコースポット」が気になりました。実は我が家では、このAmazon Echo Spotを持っていたのです。
このEcho spot。初期に買ったくせに何年も使い方分からず、ただの時計代わりになっていて。「アレクサ、何時にアラームかけて」なんていうアラーム位しか使っておらず。全く使いこなせないまま数年が経過していました。ただね、丸いコロンとした形が可愛いので、愛着だけは強く持ってましたよ(←ぬいぐるみ感覚)。さぁ、今こそ活躍の時だ! Echo spot!
高齢親の見守りに Amazon エコーショーを検討
確かこのアレクサを購入した理由は、数年前に見たCMでした。母が別に住む息子に肉じゃがの作り方を教えるCM。ありましたよね?今さらではありますが、私は本来そういう使い方をしたくて、エコースポットを買った筈。
エコースポットを買って数年、ようやく私は「車で往復1時間かかる別居の母の見守りに、これ使えばいいんじゃないの?」「もう一つアマゾンエコーを買って母の家に置き、ビデオ通話すればいいんじゃないの?」と見守りカメラとしての検討を始めたのです。
そこで、私が母の為に購入したのは、Amazon エコーショー8。これです↓
高齢母の見守りカメラ エコーショー8 ←Amazonで買いました。
高齢者見守りにアレクサが良い理由
ネットで調べたところ、私と同じ「別居の親の見守り」状況の人が、みんなエコーショーでアレクサアプリを使っているじゃないですか。
何よりみんな困っていたのは、先程も書きましたが、高齢親が電話に出られない事。でもそれがこのエコーショーのアレクサアプリにある「呼びかけ機能」で解決できます。
これがめちゃくちゃ便利でして。高齢親の見守りに便利だと言われている理由の筆頭が、この呼びかけ機能。どんな機能かと言うと、これって親が電話を取る必要が無い。アレクサアプリから、母に呼びかけだけで、回線が繋がります。端末通話先で「母」を選んで、呼びかけボタンを押す。それだけですぐに母の部屋が映し出され、母に私の声が届くのです。
「ばぁちゃ~ん、ばぁちゃ~ん」とモニター越しに呼べば、その声を聴いて母がモニターに寄って来ます。それだけで話が出来るという楽しい優れもの。
この「呼びかけ機能」は、回線が繋がるだけで、母の部屋がモニターに映し出されますが(少しの間、プライバシーに配慮との事でモザイクがかかります)家族ならばそれ位で充分、全く問題ないです。母が電話に出なくても、呼びかけた瞬間にすぐに家に繋がる様は、まるで実家の母の和室のふすまを開けるよう。「ばぁちゃ~ん!」と呼びかけるだけで、母が返事をするのですから、一緒に住んでいる感覚。私の家と母の家は車で30分かかりますが、エコーショーのアレクサアプリを使えば、そんな距離は微塵も感じないのです。
ばぁ~ちゃ~んと言う私の呼びかけに対し、母がヨタヨタとエコーショーの前にやってくる その姿は、なんとなく可愛いいです。毎回、無事でよかった、と心がほぐれる瞬間を味わっています。介護が必要な高齢者で、自分で電話が取れない(高齢者になると本当に多い)場合には、ネットの評判と同じく、私もこの呼びかけ機能がとっても便利だと感じます。
電話の様に受話器を手で持つ必要もありません。なのでアレクサで繋いだ時に母が洗い物をしていても「ちょっと待ってねぇ~」と、母は洗い物をしながら返事をします。(どんどん横着になっていきますが)そしてその後、ヨタヨタとモニターの前に歩いてくる姿を見るのは、ほんと微笑ましくなります。その歩く姿を見る事も、母の体調チェックにもなります。
また、ちょっと認知機能が弱っている時には、表情も乏しくなりますので、モニター越しに顔を見て、その辺りの健康観察も行えるのです。やっぱり高齢者の健康管理はとくに、電話の声だけより、映像で顔も見えた方が良いですもんね。
アレクサアプリの音声について
母の家は狭いので、エコーショー一つで家全部の声が拾えますよ。買い物に行く母が玄関で「いってきまぁ~す」と言うのに対して「いってらっしゃぁ~い」と声をかけてあげる事も出来ます。玄関で鍵を閉める音を聞いてから、エコーショーのビデオ通話を切っています。
なんなら、ずっとビデオ通話を繋いでおけば、お留守番にだってなりますね。泥棒とか入ってきたら「こりゃ~!!」と言ってやったら、泥棒もビックリして逃げ出すかもしれないですよ。泥棒の身なりなどをエコーショーで確認しながらも、実際の私は30分も離れた家にいる訳ですから、私の身の安全も保たれます。(って。話が逸れました。)
このAmazonエコーショーがあれば、これってもう、一緒の家に住んでいる感覚ですが、呼びかけ機能を使わず、会話なしのカメラ機能だけを使う事も出来ます。母が寝て居そうな時などは、このカメラ機能を使えば、そっと見守ることも可能です。
声の届く範囲は広いようで、例えば、母の家は6畳と4畳半、10畳くらいのキッチンなのですが、真ん中のキッチンに置いておくと、部屋全部に声が届きます。アレクサアプリを繋いでおきながら、私がちょっと離れたところで「ブツブツと母に対する文句」を言ったら「ブツブツ言わないの」と言い返されたときはびっくり。
私の声が大きい可能性もありまし、母の家が小さいからという可能性もあります。しかし母の家の窓際においてある「話す人形」こうたと健太がしゃべっているのも、私のデバイスに(エコースポット若しくはスマホに入れたアレクサアプリ)に、はっきりと届いてきますので、アマゾンエコーの集音精度は高いと思います。
ちなみに、ご紹介しますね。我が家の健太とこうたは、彼らです↓
便利な時代ですよね。
旦那はモニターを見る為に、居間にもう一つエコーショーを買っては?と言います。実際、費用的にはもう一台購入するだけで、WiFi代も変わりませんし、通話代もかからないので、購入時のモニター代金だけですから、現実的に複数台を設置するのも無理な話ではありません。
このビデオ通話のお陰で、まだまだ良かったことがあります。それまでは薬の飲み忘れや間違いの心配がありましたが、これも解決しました。薬を飲む前にモニターで薬を見せてもらってから飲むことにしましたので、薬の飲み間違えや忘れ防止になり、離れて住んでいても見守り可能となったことで、安心を得ています。また、私の携帯のアレクサと、母の自宅のエコーショーアレクサを繋いで、お買い物もよくします。コンビニ内を歩くときに画面で商品を見せながら「どれ食べたい?」と質問。母がアレクサのスクリーンを見て「それ食べたい」というものを購入し持って帰りました。母とすれば、ベッドに居ながら、自分は一歩も部屋から出ずとも、目で見て買い物できるのですから、そして配達員は娘なのですから。きっと楽しいことと思います。アレクサアプリは携帯にもインストールできる分、とても使い道は多いです。
※R6 3月に母が亡くなりました。
母との別れは淋しいですが、当時こんなことを思っていたんだなぁ…なんて思い出せるこのページは、遠距離介護で必死だった当時の私と母との思い出の大切な1ページとなっています。
この続きは、「高齢者介護 Amazon Echo Showで出来る事」 (姉妹サイトの”介護社会を生きる”内で書いています。宜しかったらどうぞ。)
お薬ロボットについては、下記に画像共有サイトのピンタレストで短い動画を上げています。宜しかったらどうぞ。母と私が愛した とっても可愛いロボットです。