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車買取査定の仕方【高く売る交渉術】

車買取査定の交渉術 老後資金・保険見直し
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 父母の病院通いとして使っていた車を手放そうと思いました。もう父母を乗せて必死に病院まで車を走らせることは無い。かといって、我が家が車を使うのはお買い物位。旅行に行く訳でもなく、もしも旅行に行くとしても我が家は公共交通機関を利用するタイプ。結果として、買い物車として使うと「買いすぎ」による「浪費」を引き起こす可能性さえあるので、思い切って車を手放すことにしました。
 

 さて、最初に試したのが車買取査定一括サイト。ネットでよく出てくるサイトですね。ここに登録したら、登録した瞬間から私の電話がジャンジャン鳴りやまず。結果全部は出れません。出られない所は放置するしかありません。
 

 そこでこの一括査定で縁のあった複数社と、自ら問い合わせた有名中古車販売会社(G)、ネットで自分で問い合わせた有名中古車販売会社(N)、近所でずっとお世話になっていた車整備工場、との話の中で中古車買い取り会社の世界が見えてきました。そしてなるべく高く買い取りをしてもらう術がわかりましたので、ここにまとめています。
 

 中古車を査定に出すことが初めてだったり、どのように査定をしてもらったらいいのか分からない時に、少しでも高くお車を売る参考情報となれば幸いです。
 

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中古車一括査定サイトに登録する

 これは登録に反対する意見もありますが、やはり中古車買い取り市場の交渉術を実際に知るためにも、怖がらず私は登録してみました。各社がどんな対応をしてくるか?どんな営業トークがなされるのが通常の世界なのか?その辺が分かります。
 

 登録した瞬間から、電話は鳴りやみません。次から次へと電話がかかってきます。一社と会話をしている間に、携帯の着信バイブがブンブンと鳴ります。怖いくらいです。でも取らない電話は、当然割込みできませんので、落ち着いて電話を受けた一社と会話します。すると、査定する条件や対応が異なることが分かります。どういう営業をしているのかが分かります。
 

 一例として挙げると、下記の交渉に分類されます。
 

・「あくまでも車を見ないと査定額は出さない」
・「車の情報から おおよその見積もり額を提示」
・「今この場で決めてくれれば、●●円出す」
・「最低保証額は●●円です」←かなり高額
・持ち込み査定→「車の状態を見ました。1万円で買い取ります」
 

中古車買い取り業者のトークに対応する

 それはもう千差万別ですが、高額を出してくるところはそれはそれで危ないです。買い取ると契約をしてから各種問題を見つけて価格を下げてくることが多々あると分かりました。
 

1. いま、この場で決めてくれれば●●円出す、というところも危ないです。車の価格は、査定後に旅行で長距離を走ったり、事故を起こしたりしなければ、さほど査定額が変わることはありません。結局「今すぐこの場で決めてくれれば」というのは、他社に逃げられないための営業トークです。でもそれよりこれが一番悪質な理由は、決してその場で決めれば一番高額なわけではない、という事です。ただただ、慌てて契約させられるだけ(買い取り会社からすれば、目の前の顧客を逃がさないため)なだけなので、提示された金額は妥当な価格なわけではありません。まず安い金額を提示しておいて、さも「今契約すればこんなに査定額が上がる!」と査定額を上げてくれたように説明をする心理トリックにひっかけられているだけです。
 

2. また、あくまでも車を見ないと査定が出来ない、という会社の話には正当性はあるのですが、これも会社によりけりです。本当に確認をしている会社もありますし、ほぼ車の確認はせずに、ただその車を「見ているふり」をして、それはただの営業トークの時間稼ぎとしている会社もあります。
 

3. 次に、車の情報から車も見ずに、おおよその見積もりを提示してくるところも、悪くは無いですが危ないです。車は中古車販売会社もそのままオークションに出すようです。また、海外では日本車は売れることと、多少の傷などは気にしないことなどから、中古車販売業者も修理せずにオークションに出すことも多いようです。となると、車の状況を見ずに初年度登録年月や車の走行距離、車の車種、グレードなどから大体の金額が割り出せます。車を全く見ずに査定金額を出してくるところは、それはそれで確実に中古車買い取り業者が損をしない金額を提示しているわけです。ここでもさも、あなたのお車はそんなに価値がありませんよ・・という口上に乗せられた後、でも、今決定すればこんなに高く買い取ります、という心理テクニックが使われます。
 

4. そして、最低保証額は●●円です。という所。まずは高額を提示して客の気を引き、査定額の見積もりまで導きます。そして買取保証をしてから後々問題を見つけてきて、買い取り額を下げてきます。客側はもう車を渡してしまっているので、残念ながら有無を言えません。最終的な金額は買い取り業者の言いなりになるしかありません。この辺は、業界内では知られている話のようで、複数の中古買取業者から話が出ました。←その話自体、営業トークの可能性もありますが、最低保証額があまりに高額を提示してくる会社があることを思うと、確かにあり得ます。車を手渡してからあれやこれやと、査定額から引き下げてくるという話なので、かなり危険な賭けになるかと思います。よくわからないうちに信用して車を預けてしまう事だけは避けなければなりません。
 

5. 最後に、出張査定もしくは、店舗へ車を運んでの査定において。「車の状態を見ました。1万円で買い取ります。色々不具合がありますから、この位しか出せません。」と言っておきながら、客が渋るとすぐに「上司に相談してきます」。そして買取価格が上がる。それでも渋ると「もう一度上司に交渉してきます」と席を立ち、戻ってくるとまた買取価格があがる。そういう営業をしている会社もあります。大手の誰もが知っている会社です。ものの30秒ほどでどんどん買取価格が上がります。そんな買い取り業者の手のひらを返したような行動に、私の口が開きっぱなしになったのは言うまでもありません。
 

中古買取業者のパワーワード

 まずは、どの会社も言うセリフがあります。「ご希望はいくらですか?」「どの会社に出しても買取価格は殆ど変わりません、結局いくらお客様のご希望に合わせてそこに上乗せするかです」この言葉は必ず出てきます。そしてこの言葉に業界の裏側が透けて見えます。結局買い取り相場なんて、いくら出せばいくらの利益がありそうなのか、皆当然分かっているのです。その中で、ほかの会社よりも、すこ~しだけ高い金額にして買い取りたい。その交渉がなされている訳です。 
 

買取業者の営業トークに負けないために

 買取業者はそれでお仕事をしていますので、「こう言われたら、こう返す」という練習がされています。それに対して私たち売り手側は、知識もなく丸腰で戦い交渉をし、少しでも高く買い取ってもらいたい訳です。一応、ビジネス心理学や言葉の戦略を仕事上学んでいる私としては、プロに対して上手に交渉したいと思っていました。そこで、我が家は何を聞かれても「買取希望額」は口にしませんでした。何故ならほかの会社より少し色を付けてもらった所で買い取り額はさほど変わらないと思われるからです。それよりも本当のそれぞれの会社の買い取り額を知る必要がありました。「ご希望は?」と言われたときに「色々なところと話をして、高額で吹っ掛けてくるところもあれば、反対に少ない額で吹っ掛けてくるところもあります。」とだけお返事しました。気を付けたところは、我が家が一体、いくらを少ない額だと思っているのか?を口に出さなかった事です。
 

 我が家の車は古く、傷も多い小さな車でしたので、複数社の見積もりでは G社(CMでも見る超有名店)の最低額は1万円、一番多かった複数社の査定価格が6万円、そして8万円(たまにCMで見る有名店)が一社。ぼったくりの怪しい業者の最低保証金額が20万円でした。1万円から20万円までありましたが、しっかり出張査定をしてくれた上、一番丁寧で信頼できる金額を提示してきたところ(こちらも超有名店)で手を打ち、15万円となりました。
 

 中古車はオークションで売られます。なので、その時点でのオークションの相場で売られている金額をもとに査定額を提示してくれるところが安心です。客を見て情報弱者そうなら安く買いたたこうとしている会社はあるようです。それを信じてしまうと最悪です。1万円で買い取られます。どの車がどのくらいの価格で売れるか、中古車買い取り業者は分かっているはずなのに、あれやこれやと難癖をつけて価格を下げたり、いくらが標準の価格なのか分からない情報弱者である消費者だと分かると、思い入れのある大切な車を安く安く奪う会社はあるのです。
 

 そんな各種の黒い手法が中古車買い取り業には まだまだあると言われています。あちらも商売ですから仕方ありませんが、私たち消費者も知恵を付けて少しでも交渉の場に乗って、正しく査定をしてもらい、少しでも高く愛車を売れるようにするべきだと思います。大切なお金ですものね。