年金受給資格の加入期間が現在の25年から短縮し10年になりましたが、それって良い事なのでしょうか?
私達の生活、若しくは、これから年金を払う事になる次世代の子ども達の生活において、知っておきたい年金受給額のお話を朝の情報番組での池上彰さんの解説から~
年金受給資格期間について
年金保険料を毎月支払い続けることで それを将来もらえるのが年金。
年金を受け取るには一定期間、保険料を納め続けなければなりませんが、それを年金受給資格期間といいます。その年金受給資格期間。2016年に 国会で関連法案が成立し、それまでの25年から10年に短縮されました。
何故 受給資格期間が短くなるの?
1億総活躍社会の実現を掲げ 年金を貰えない高齢者を救済する狙いです。25年間保険料納めないと貰えないものを10年間にする事で 新たに64万人の高齢者が年金を貰えるようにしました。
年金の財源は?
年間650億円程度が必要となりますが、そもそもこの措置は、消費税10%引き上げに合わせてその財源を活用して実施する予定でした。
当時、増税は先送りとなりましたが 安倍総理の強い意向から、年金受給期間の短縮は、見切り発車。政府はやりくり可能としていますが、安定した財源が確保出来ているとは思えないと池上彰さんは言います。
無年金の人が減るのはいいことばかりなの?
10年間保険料を払い続ければ年金が貰えると認識ばかりが先だっている事で、10年を超えて払う人が減るのではないか?という問題があります。
注意しなければならないのは【年金の受取額】です。
自営業者などの国民年金の場合、40年間で 月6万5008円 を受け取れますが、これが10年間になった場合 なんと 4分の1 1万6252円しか支給されなくなります。
年金は保険料を納めた期間に応じて支給が額が大きく変わるということを、しっかりと認識しておく必要がありそうです。