高齢者を狙った「オレオレ詐欺」をはじめ、「旦那さんが痴漢で逮捕されました」や「お宅の家の欠陥が見つかりました補修します」などなど、劇場型の詐欺が多々あります。
そんな中、「年金 振り込みます詐欺」なるものをご存じでしょうか?
「振り込んでください」ではなく「振り込みます」と言われた途端、人は心を開いてしまうもの。
ついうっかり 詐欺に引っかかってしまわない為にも、ご家族様含め情報を共有しておく必要があります。
そこでこの「年金 振り込みます詐欺」とはどんなものかというと。。
年金振り込みます詐欺の手口と文言
まず登場人物は「年金事務所の職員」と名乗る人物。自宅の電話に連絡があります。その年金事務所の職員は言います。
1.未払いの年金があるので、振り込みます。
2.ただし、払い戻しには期限があります。
3.払い戻し期限は本日の午後3時まで。
4.手続きをしないと 今後 年金は受け取れなくなります。
5.手続きには銀行のATMで受付番号を入力する必要があります。
6.受付番号を入力できるATMは限られています。
7.〇〇(←無人のATM)で払い戻しの操作ができます。
8.振込金額の画面で受付番号を入力してください。
お分かりでしょうか?
高齢者を襲う詐欺 種明かし
そうです。これはお金が「振り込まれるのではありません」。最後の8の手順、ここで入力させられる受付番号こそが、犯人に「高齢者が振り込みする金額」なのです。
この詐欺が オレオレ詐欺と違うのは、騙された高齢者が「お金を振り込んでもらえる」と思っていること。決して子や孫のために 自分のお金を振り込んであげようとしているわけではありません。
結果として、お金を振り込むことには注意を向けているお年寄りであっても、振り込んでもらう詐欺があることは意識していない為、気が付けば指示通りに動いてしまうわけです。
こんな詐欺の手口があると「知っているだけで」も、詐欺被害を少なくすることが出来ると思います。私も親にはすぐに この「年金振り込みます詐欺」について話しておきました。
詐欺の手口は時代とともに変わる
「行政の振込金額間違い」が世の中で多々取りざたされている昨今、「年金が 手違いにより少なく振り込まれました!」なんて言われると、より信じてしまう可能性もあります。
少ない年金生活、そして年金は2か月に1回の振り込みです。楽しみに受け取っている年金が 悪者に吸い取られない為に、十分気を付けましょう。