【辛くない!気楽な年金の増やし方】年金繰り下げの仕組みと受給のコツ2つ

年金繰り下げの仕組み。何歳からもらうと得?気楽な年金の増やし方
 

年金は何歳からもらうのがお得?
 

年金は受給開始年齢を遅らせると年金受給額が増えます。とはいえ、自分が何歳まで生きることができるか、健康でいられるかは自分にも分かりません。繰り下げ受給を選択して 月の年金受給額を増やしても 必ずしもお得とは限りません。さほど受給しないうちに天命が来てしまえば 「勿体ない」と誰もが思うもの。
 

だからこそ「何歳からもらうと 年金受給総額が多くなるのか?」「早く年金は貰いたいけれど、可能な所迄 繰り下げ受給をして 年金総額は増やしたい」誰もがそう思うのではないでしょうか。
 

ちなみに、2022年4月からの年金制度改正で繰り上げ受給の減額率の変更がありましたので、先にふれておきます。年金繰り下げではなく 65才受給開始前から年金を貰う「繰り上げ」受給の場合、2022年4月から 従来の減額率-0.5%から、-0.4%に引き下げられています。
 

令和4年度の国民年金満額から計算すると→こちら)令和4年の繰り上げ受給の場合には、毎月259円の減額。年間で3110円のマイナスです。国民年金は受給開始すると、途中で受給を止めることはできませんので、減額率は一生続きます。年金繰り上げを考える方は 減額率の変更もご参考にどうぞ。
 

ここでは 「受給額が減額される繰り上げ」ではなく「年金が増える繰り下げ受給」に関して 1.年金繰り下げ受給の仕組み 2.そこから分かる受給のコツ、3.繰り下げ無し説 をまとめています。
 



1.年金繰り下げ受給の仕組み

年金は 原則65歳からの支給開始です。しかし希望すれば60才から70際の間で受給開始年齢を選べます。2022年4月からは75歳まで選べるようになります。
 

ただ、65歳から貰えると言っても、65歳から貰わなければならない、という訳ではありません。65歳から貰える権利が発生した、というだけです。
 

そして年金は何歳から貰うかによって、年金額が変わってきます。年金額の増える仕組みを見てみると、この答えが見えてきますよ。不安なく年金受給開始について検討することが出来ます。
 

将来の年金受給額を計算の仕方

年金は、自分の年金開始年齢を過ぎればいつからでも貰えますが、1か月支給を遅らせるごとに0.7%ずつ支給額が増えてきます。2年間繰り下げれば24か月×0.7%=16.8%増え、その増えた金額で将来年金が貰えます。
 

よく言われる「70歳まで繰り下げれば42%UP」になるという計算は、ここから来ています。
 

関連記事 老後の年金受給額を増やす方法2つ!貰える額42%UP!など 
 

なので、42%UPさせようと、70歳まで待たなくとも良いんです。もっと短く考えて1か月支給を遅らせるだけでも年金が増額してもらえると考える事ができます。
 



2.年金受給のコツ

年金は、申請しないと貰えません。なので、年金支給開始年齢になったとしても、年金を貰おうとしなければ、自動的にその期間分、将来の年金額が増えていきます。ということは、働けるまで働いて年金を貰わないでいればいいだけです。
 

年金はいつからも貰うとお得になるか?いつからなら何%UPするとか、そういう考えで開始日を導きだしても、実際の所、人の寿命は分からないのが辛いところ。ですので、もう少し貰わないで頑張ろう!とか、70歳まで貰わずに42%UPさせよう!とか、そういう苦しくなるような考え方は必要ありません。
 

ただ年金を貰える権利を獲得したので、出来れば貰わずに1か月でも多く過ごす。それだけで将来の年金が増えるのだ、と思うと、少し気が楽になりませんか?
 

年金は5年遡って請求できる

通常に繰り下げ、受給を開始したい時に申請する場合は、もちろんその時の増額分プラスでの受給開始となりますが、例えば、何らかの理由でまとまったお金が必要になった時、5年間年金を遡ってもらう事が出来ます。
 

その時には、さかのぼって5年分の年金支給額を一度に支給して貰えます。「年金受給申請をしていないので、その分今から一度に貰い始めたいです」と申請する形になります。その後の年金支給額は、年金請求時の5年前に繰り下げ請求があったものとみなされます。言い換えると、5年分より以前の繰り下げ年数分は繰り下げたと認められ、増額された額で計算の上、5年分の年金を一括して支給されます。(例:72歳時に、67歳から72才迄の5年分を一括支給した場合、繰り下げ待機年数は65歳から67才迄の2年分は繰り下げたものとして増額された額)(※令5年4月の制度改正以前は、5年以上の分は時効で消え、増額なし65歳時の支給額でした)。
 



繰り下げ時の要注意点

 

ただし、大きな注意点もあります。
過去分の年金を一括して受給することにより、過去にさかのぼって医療保険・介護保険の自己負担や保険料、税金等に影響する場合があります。

 また、加入者が亡くなられた場合は、日本年金機構のHPに下記の記載があります。
 

繰下げ請求は、遺族が代わって行うことはできません。繰下げ待機中に亡くなった場合で、遺族の方からの未支給年金の請求が可能な場合は、65歳時点の年金額で決定したうえで、過去分の年金額が一括して未支給年金として支払われます。ただし、請求した時点から5年以上前の年金は時効により受け取れなくなります。

 

日本年金機構 年金の繰り下げ より

 その他、年金繰り下げ受給を開始してから加入者が亡くなった場合には、過去の年金一括支払い=一時金も貰えません。
 

 まとめると、70歳以上の加入者が亡くなられた時、繰り下げ待機中であった場合は、5年以上前の年金は時効で受け取れません、70歳以上の加入者が年金受給開始後であった場合は、5年分さえ受け取れません。年齢に関わらず、いつ生涯を終えるかは分からないものですので、70歳後に年金の繰り下げ受給を開始する場合は、再度検討してほうが良さそうです。
 

3.年金繰り下げしない選択も

ちなみに2022年4月からの制度改正で、75歳まで繰り下げ受給できるようになりましたが、75歳から受給する場合、70才から受給をする人と比べて 受給総額が上回るのは「91歳から」。また65才から受給する人と比べると「86才から」になります。
 

また 70歳で繰り下げ受給をする場合、繰り下げ受給をせずに65歳から年金受給を開始する人と比べると、70歳まで繰り下げた場合の受給総額が65歳受給開始を上回るのは「81歳」となります。
 

ですので 繰り下げ受給を希望する必要はない!という考えもあります。ちなみに、どれくらいの人が繰り下げ受給をしているのかというと、令和元年は0.8% 令和2年は1%です。意外と少ないですね。
 

参考:令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況 より 
 

関連記事→ 2022年4月~年金受給額は2倍に増やせる! 驚きのお得な貰い方2つ&注意事項3つ
 

年金受給 お得な貰い方 まとめ

基本、年金は急いで貰わなくても、自分が受給を開始しよう!と思った時に申請すれば良い。
 

お得に受給 その1:

支給を遅らせた分は、1か月単位で生涯年金が増額される。
 

お得に受給 その2:

もしも途中で、お金が必要になった時には、それまでの分を遡って支給してもらう事も出来る。

※繰り下げ受給中の加入者死亡による時効には要注意点
 

生活に支障がない限りは、年金受給申請をしないでいても大丈夫!年金受給権利を獲得してから、受給までの期間は、生涯貰える年金が増え続けていて、尚且つ、困った時には貰えるお金がある、という時期である。
 

その他にも、年金のお得なもらい方があります↓ 繰り下げしている時の年金支給停止にも気をつけて下さい。
 

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