117万人が年金貰い忘れ【この2点を確認して!】令和版の消えた年金

年金貰い忘れない為に 消えた年金問題

2007年 夜を騒がせた「消えた年金問題」。当時、国民年金など公的年金保険料の納付記録漏れ問題 5000万件が発覚し、国民の大きな怒りを買いました。
 

実は私もこの「消えた年金問題」の被害者の一人でして、その後、年金記録を修正をしてもらった経緯があります。その点に関しては、このサイト内でも記事にしたことがあり、またこの記事内でも後に書きます。そんなこんなで、自分自身が修正を終えることが出来たこともあり、もう世の中で皆が終わったことだと思っていました。
 

しかし、先日のYahooニュースにて、まだ 117万人の方が年金を貰いそびれていることを知りました。そこで再度記事をまとめています。あなたの年金は消えていませんか?(この記事を最初に書いた2022年から2年経ってもまだ110万人が貰い忘れているそうです。大変なことですよ..)
 

下記 yahooニュースより抜粋しますと、
 

「年金」と一口に言うが、年金には大きく分けて2種類ある。「公的年金」と「企業年金」だ。公的年金は社会保険制度であり、国が運営しているものだ。一方、企業年金は会社の退職給付制度であり、退職金と同じジャンルのものとして考えていいだろう。両者の中で、特に気をつけなければならないのが「企業年金」である。
一般的に年金というのは公的年金のことを指すと考えられるため、公的年金については、申請を忘れるということはまずない。ところが、企業年金についてはうっかりすると申請や手続きを忘れてもらえなくなってしまったり、損をしてしまったりするケースが生じる。

 

上記の企業年金での貰いそびれに関して注意すべきなのは「年金基金」と「企業型確定拠出年金」です。例えば我が家の場合「年金基金」は私が加入したことがあり「企業型確定拠出年金」に関しては現在 主人が加入しています。また令和4年の確定拠出年金制度改正により、拠出と運用の年齢制限の上限が上がったことにより、令和4年6月現在、主人はその手続きに四苦八苦している最中です。何を言いたいのかというと、年金が消失する可能性は、いつ誰の身にも起こりえる問題に違いないということです。
 



加入歴1か月でも生涯貰える 企業年金の請求忘れ 117万人

企業型確定拠出年金に関しては、また後程記事にすることとして、このページでは117万人が貰い忘れている「年金基金」についてお話しします。たった1か月加入であっても生涯貰える企業年金は、加入していた記憶が本人にない場合が多いことと、自分が分かっていないと申請漏れが多くなる年金ですので、一番貰い忘れる可能性が多い年金です。だからこそ令和の今も117万人が請求を忘れているわけです。細かいことは抜きにして、さて年金消失や貰い忘れを防ぐためには どうすればよいかというと。
 



年金消失・貰い忘れを防ぐ

企業年金というのは、まず、「年金基金」というものに加入していたことがあるかどうか?を確認してください。ご自身の退職などがあった場合や 企業自体が年金基金を解散したり脱退した場合に要注意です。
 

しかしまずは、企業年金というのが何か?意外と分かっていない人も多いかもしれません。企業年金というのは、企業が独自に公的年金に上乗せしている年金です。しかし怪しい雲行きが見えてくるのは、こんなケースもあるからです。
 

 例えば私の場合、法律事務所に勤めていた際、私が入社後 暫くしてから法律事務所がこの「企業年金」に加入しました。そして加入した直後に私自身が退職しました。その為、加入期間はたったの2か月。それゆえ、加入していたこと自体 私が分かっていませんでした。
 

そして実はその後、世間を騒がせた「消えた年金問題」の最中に年金加入年月としてデータが出てきましたが、問い合わせても私の本物のデータは見当たらず。年金加入期間に記載されていた月数との照合に時間がかかりました。そしてなんと数年経ってからデータが認められ、私の加入証が届けられました。企業年金の手帳があるわけではありません。加入者証のみです。企業年金連合会の方には、数年経っても調べていただけていたこと、感謝の気持ちでいっぱいです。
 

 しかし、私は問い合わせをした故、調べていただけたので良かったのですが、まだ117万人の方がご自身の企業年金の請求をしていないという事実は、誰にとっても他人ごとではないはずです。自分は関係ないと思っていても、実はお勤めしていた企業があなたの企業年金を払ってくれていた可能性もあるのです。ずっと以前に問い合わせた私の時期とは違って、今は下記の方法で企業年金基金の加入履歴を調べることができるようなので、ぜひご確認くださいね。
 

 企業年金連合会の年金記録を確認する方法
 あなたの企業年金お忘れではありませんか?
 

 この企業年金は、一生涯貰える可能性があります。1か月しか加入していなくても貰えます。私の場合もたった2か月ですが貰えます。一年にして確か数千円の+だったと思いますが、老後その数千円を馬鹿にするつもりはありません。後に届いた加入者証は大事に保管しています。
 

 企業年金は、会社によってあるところとないところがありますが、退職などで加入者でなくなった場合には、それ迄 積み立てられていた年金資金は「企業年金連合会」というところに「移換」されます。ですので、年金支給が開始される際、通常の年金に加えて この年金基金に積み立てていた分も受給できるのですが、公的年金と同様に自分で請求しないと貰えません。加入していた事実を通常の公的年金以上に自分が理解している必要があるかと思います。 
 

 とても大事なので繰り返しになりますが、
 

「この年金基金は厚生年金とは別に支払われており、企業が払ってくれていた為、私のように本人が気づいていない事もあります。私は加入者証さえ貰えていませんでしたので、企業年金加入の事実を知る由さえありませんでした。その為、この請求を忘れている人が 令和2年度末で なんと117万人もいると言われています。当然のことながら、企業年金連合会は支給開始時期が来れば「請求をしてください」という案内を送付するようですが、それが届いていない件数も65万件もあるといいます。」
 

これは結婚して姓が変わったり、何度も転職や引っ越しを繰り返すことで住所が分からなくなっていたりする事からだそうです。言われてみれば納得もできますが、その位で年金加入記録が宙に浮いてしまうとは、今の感覚からすると驚きです。しかし当時はまだまだPCも登場していない時代の書類での手続きだったことを考えれば、確かにあり得ます。大きな不安が残りますが、私たちはそういう時代を生きてきた訳で、自分のお金は自分で守らなければなりません。
 

なお、この案内が届いたはずの残り52万件に当たる方々も 年金を請求をしていないという驚愕の事実。でもそれも納得できます。何しろ先にお話ししたように、私自身も加入者証さえ貰えていなかった側の人間ですから。加入していた実感がない場合、書類が来ても何が何だか分からない事と思います。
 

私が以前当サイト内に残していた記事を下記転載します。どんなことが起こり、どのように年金が復活したかの経緯です。ご興味ありましたら引き続きどうぞ.
 



消えた企業年金基金 私の場合

私の場合、実は初めて年金定期便が届きだした頃に、聞いたことも無い「企業年金」の加入歴がありました。小さな法律事務所で働いていた事があるのですが、その時、事務所が「ある基金」に加入していたようです。
 

ただ、その事務所自体が企業年金に加入したタイミングが丁度、私の退社2か月前~だったため、私は、何らかの事情に寄り加入者証さえ貰いそびれたようです。加えて給料天引きだったため、その企業年金に加入している自覚は全くありませんでした。
 

それだけなら良かったのですが↓。
 

そこで、働いていた法律事務所と、企業年金連合会に「この年金は何なのか?」問い合わせをしました。しかし何らかの手違いで企業年金加入記録がありません。法律事務所に残っていた書類には、私の名前が無かったそうです。そして企業年金連合会でも分からないとのこと。しかし年金定期便にだけは記録が残っている状態でした。私は給与天引きされていたにも拘らず「消えた年金」状態となりました。
 

しかし法律事務所が 既に退職している私の年金に関して 企業年金連合会に連絡をしてくれました。その後 調査が行われていたようで、数年後、無事に私の企業年金加入歴が認められました。
 

私の場合には、年金定期便をチェックすることで発覚しました。ただし、調査の上認められるまで「数年」がかかっています。私は既に 諦めかけたころに加入が認められましたが、年数が経てば経つほど、当然調査も複雑になると思われますので、お心当たりがあってもなくても、少しでも早めに確認をしておいた方が安心かと思います。
 

ぜひ、下記でご確認ください。

 企業年金連合会の年金記録を確認する方法
 あなたの企業年金お忘れではありませんか?