父母を亡くし、何より感じたのが遺品整理の大変さ。筆者自身一人っ子ですので、たとえ小さな家であったにしても遺品整理にかかった時間は膨大でした。それになにより、年老いた父母の子であるという事は、私だっていい年になってしまっている訳で。
遺品整理をするその体力は、若い時のそれとは大違いなのです。疲れましたし、想い出の品々を見るのも辛い、捨てるのも心が痛む。心も体力も、どっちも疲弊してしまうのです。
先日、高橋真麻さんが、両親の生前整理を終えたとお話ししていました。
真麻さんも一人っ子。それに加えてお金持ちなので家の中にはたくさんのものが溢れ、それを一人で片付ける事は無理だと思ったそうです。そしてご両親が生きていらっしゃるうちに片付けよう、という話になったそうです。
ご実家の片づけで33トン分になったそうですよ。そりゃ一人じゃ片付けられないですよね。真麻さんの場合は勿論、特別中の特別でしょうが、誰にとっても大変な、残された子の遺品整理。その遺品整理のやり方、考え方、コツについてのお話です。
生前整理の注意点
まずは、自分の気持ちを確認する 事が大切です。過去の思い出や大切な物を手放す作業は、感情的にも揺れます。そんなに簡単な作業ではありません。とはいえじっくり向き合っていては、きっといつまでたっても片付かないでしょう。
なので基本は一つ、自分の為の整理ではなく、残された家族の為の整理、と考えてはいかがでしょうか。もしも捨てる決断が出来ないのなら、「捨てるモノ」「取っておくけど捨ててもいいもの」「大事な物」の3つに分類しても良いかもしれません。
生前整理の基本となる軸=「なぜ整理するのか」「誰のためにするのか」など、自分の目的や気持ちを明確にしておくと、軸がぶれません。
家族への連絡事項
遺産や相続に関する書類、意思表示などがある場合には、専用のファイルを作っておくと良いかもしれません。見つけやすく残しておくことが大切です。私の場合は、銀行口座など家計管理に関するパスワードや問い合わせ先などを、もう10年以上前からファイルにまとめています。
人は病気で命の終わりを迎えるとも限りませんので、ある日突然事故に遭う可能性だってあります。そんな時に、残された家族が右往左往しないように、との配慮です。でも、家族にいくら言ってもあまり真剣に聞いてくれないのですけれどね。1年に1回は再度ファイルの中身を見直して、再度家族に連絡するようには、しています(でもそういえば、ここ数年忘れています)
何より、突然のことがあっても、家族が困らないように、というのが軸です。
焦らず段階的に進める
一気に片づけるのは無理です。私自身は、ある日突然、母が余命数か月となったので(すい臓がん、いつ亡くなってもおかしくない状態、と言われ2か月弱で旅立ちました)生前整理をその時から始めました。生前整理の途中で母が亡くなり、遺品整理へと「言葉が変わった」だけで、ずっと家を整理していました。
生前整理はとても悲しい気持ちになる場合もあるかもしれません。だからこそ、元気で活動的に動いているうちに片づけを始める方が、精神的にも幸せです。
いつ死ぬかいつ死ぬか・・というような状況の中での生前整理ほど辛いものはないと思います。かといって、片づけを始めないと、亡くなった後にはもっともっと大変な、死後の手続きなどで天手古舞するのです。
生前整理は、一気に片付けようとしても疲れてしまいます。エリアやカテゴリーを分けて、少しずつ取り組むのが良いと思います。
専門家の力も活用する
整理収納アドバイザーや行政書士などに相談することで、手続きや仕分けがスムーズになることもあるかもしれません。大きな家の方、財産をお持ちの方などは、問題も起こりかねないので専門家に入って頂いた方が良いかと思います。
要・不要の分け方 ポイントは?
1.「使っているか」「使う予定があるか」
物を捨てるか捨てないか?とても悩むことがあるのは当然のことです。そこには想い出も、生きた証も、たっぷり詰まっています。簡単に捨てられるものではありません。捨てられないものは勿論、捨てなくていいのです。捨てたいと思ったモノだけ捨てていくのが生前整理。いや本当に「なんでこんな物残してた?」ってものはありますからね。
ただもしも悩んだ時には、ここ数年使っていないものは、不要かもしれません。
2.「今の自分」に必要か
昔好きだった物でも、今の生活に合っていなければ不要かもしれません。また同時に、未来の自分に合うかも、基準にできます。
3.誰かに譲れるか・引き継げるか
家族や知人が使えるもので、貰う方が喜んでくれるものなら、差し上げても良いかもしれません。感謝されながら手放すことができるかどうかが基準です。人が要らないものは、他の人にとっても要らないことが多いので。
生前整理のまとめ
年を重ねるほど、家の中はシンプルである方が 脳も混乱せずに健康的な生活が送れます。そして万が一のことがあっても、残された家族も片づけが楽ですし、迷惑もかけないで済みます。
筆者自身が 父母の生前整理・遺品整理をしたときには、もう明らかに使っていない工具箱やラジカセ、着なくなった服、壊れた腕時計一杯などなど。一目で破棄しても問題ないと思われるものが山ほど出てきました。
それはそれで悩まないで済んだ、と考えることも出来ますが、捨てるものはいつ捨てても同じです。自分の遺品を子供たちに片付けさせる面倒はかけないようにと、考えながら、日々少しずつモノを破棄しています。
筆者が父母の遺品整理をしたときの「遺品整理の仕方」の記事もありますので、宜しかったらそちらの記事もどうぞ↓

