老後資金が足りない!50代が準備する平均額と年金を増やす方法

老後資金の平均は?
 

気付けば老後資金の用意が足りていない。ふと不安がよぎる。そんな方が多いと思います。例えば世間の50代は どの位の資産を持っているのでしょうか?そして老後資金をいくら貯蓄し、何歳まで働き、何歳から年金を貰うと ゆとりある老後を何歳まで送ることが出来るでしょうか?
 



老後資金 いくら持ってる?

金融広報中央委員会の平成27年の調査では
 

50代の金融資産平均額は1941万円。中央値は1100万円
 

勿論平均額ですので、もの凄く沢山貯めている人もいれば、少ない人もいると思います。勤労者3万人を対象にした フィデリティ退職・投資教育研究所の調査によれば、老後の生活準備が額が0円という人も
 

50代 男性で32.1% 
50代 女性で28.6% 
 
 

となっています。約3割が、老後資金の用意が全く出来ていない、ということになります。
 

安心年金生活の為「何歳まで働き 何歳から受給するか」

年金で生活が補えるかというと、経済評論家の荻原博子さんも、少なくとも老後資金1500万円は必要と言います。ただ、反対に5000万円あっても足りないという専門家もいます。豊かな老後を送るためには、夫婦二人の年金平均額20万円に15万円を足した35万円といわれています。
 



老後資金5000万円の場合

例えば、老後資金5000万円を、毎月15万円ずつ預貯金から引きだした場合、年間180万円の引き出しとなり、5000万円をもっていたとしても27年で赤字になってしまいます。60歳から引き出したとして、87歳です。
 

これからの時代 厚生労働省の資料 でも、女性は16人に1人が100歳まで生きる時代です。確かにお金は足りなくなってくるのかもしれません。
 

そこで 65歳まで働いて、それから年金を貰うと 92歳まで毎月15万円引きだせます。
 

また、70歳から年金を貰い始めれば、貰える年金額が42%も増えて、毎月28万円程度になります。毎月15万円ずつ引きだしたとしても、5000万円あれば97歳まで預貯金が残ります。それだけあれば、インフレも怖く無いかもしれません。
 

老後資金2000万円の場合

一般的に言われる老後資金2000万円の場合。例えば、豊かな老後の為に年金で足りないと言われる毎月15万円を少し諦め、10万円ずつ預貯金から引きだしたと考えます。すると年間120万円の引き出しとなり、2000万円をもっていたとしても16年で赤字になってしまいます。60歳から引き出したとして、76歳です。
 

一昔前だったら76歳まで生きれば、往生だったかもしれません。しかし今の76才はまだまだ若い。きっと私たちはもっと生きます。
 

そこで 65歳まで働いて、それから年金を貰っても 毎月10万円ずつ引き出したら 2000万円は81才で底をつきます。
 

また、70歳から年金を貰い始めれば、貰える年金額は42%も増えて、毎月28万円程度になります。毎月10万円ずつ引きだすところを 毎月5万円引き出すとすると 2000万円あれば103歳まで預貯金が残ります。
 



老後資金が足りない!50代から老後資金を増やすには?

色々計算はしてみましたが、夫婦の年齢差、健康などを考えても、いつまで働き、いつから年金を貰い、毎月預貯金から いくら引き出すか?選択は千差万別になります。また年金受給を遅らせれば 税金も増える訳で どの選択が一番良いのかは 運のようにもなってきます。そこで当サイト内に 50代からの老後資金の増やし方について の記事も複数あります。宜しかったら下記もご検討材料の一つにどうぞ。
 

50歳から65歳までに老後資金を作る「1000万~2000万」お金を貯める対策法

年金収入はいくら?40代 50代老後資金の貯め方と必要額の計算法

老後はこんなにお金が足りない!老後資金 必要額の目安と資金作りのカギ


 

その他、老後資金作りの参考になる書籍です。

退職金バカ 50歳から資産を殖やす人、沈む人  
 

上記、セゾン投信株式会社の中野晴啓さんが書いた本が人気です。私が、国が勧める自助努力型の年金制度「確定拠出年金」の楽天証券セミナーに参加した際、投資の講義をして下さったのも中野さんでした。この本には、老後資金の捻出の仕方だけでなく、資産運用法等が書かれています。
 

巷の投資の本は年代を問わないものが多いですが、これは50歳からに特化した老後資金のお話なのでおすすめです。