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親が元気なうちに聞いておくべき『3つのこと』老後を家族で幸せに送るためのチェックリスト【人生会議】

老後資金

ファイナンシャルプランナーで心理カウンセラーでもある私は、まだ資格を取得していない時に父母を見送りました。知識と経験を踏まえた今、年老いた両親を抱えた方にぜひ知っておいていただきたい【人生会議】に入れておくべきチェックリストです。


「介護なんて、まだ先の話」 そう思っていた50代の私に、突然その日はやってきました。 両親を見送った今、私の心に残っているのは、もっと早くに「人生会議」をしておけばよかったという、痛烈な後悔です。

特にお金の話。 これは、家族がバラバラにならず、最後まで「チーム」でいるために最も大切かつ必要な「作戦会議」だったのだと、今ならわかります。

お金の話:「家族の時間を守る術」

誰がいくらの資産を持っているか?

それは聞きづらい事でありながらも必要な事です。相続税などの対策という点でも大切ですが、両親と自分の家族のその後の生活においての道筋が大きく変わってきます。

例えば、親が遺してくれる予定額で、親が存命中に家を購入。頭金だけ自分たちで出したとします。同居により生活費が2世帯一緒になる事で、かなり月の生活費が減ってくるはずです。そして家の購入費用の返済額は、父母の年金で支払う事も出来るかもしれません。

別居でそれぞれが2世帯で生活しているよりも、皆の収入を合算すれば、家の購入費の返済に充てられるお金が出てくるかもしれません。そうすれば、誰も生活スタイルが変わらずに、家という資産が一つ増える、買える可能性が出てきます。

筆者の場合は、私はそれを知らず、当時 別居のまま必死に父母の介護(=多重介護ですね)に突入。 仕事、家事、そして遠方から車を走らせて父母の家に行く「別居介護」。ボロボロになりながら一人で抱え込みました。あの時、もし父の想い=自分が亡きあとは母と一緒に暮らすための費用を用意していた事、を知っていたら、私の介護生活も全く違うものになっていたかもしれません。

父母の老後、一つ屋根の下で暮らせれば病気にもケガにも対応でき、自分の家族の生活も守られます。父母が無くなる前に、みんなで住める家を建て、食費も出し合いながら助け合って暮らす。そんな「豊かな選択」は、 お金の話をタブーにしてしまう事で消えてしまう可能性があります。未来の作戦として話し合うこと。それは親の愛を一番いい形で受け取るための準備でもあり、必要な事な事です。

住まいとケアの形:「どこで、誰と」の解像度

今は高齢化社会ゆえ、病院もなかなか入院させてくれません。出来る限り在宅で看取ってもらいたい、そう国は考えています。だから誰にとっても、父母の介護は他人ごとではない時代です。ある日突然、在宅介護が始まる事があります。

大切なのは、その「家」で誰が、どんな風に支え合うかを具体的に描くことです。

別居で通い続けるのか、同居して家族みんなでサポートするのか。長年の介護を引き受けた筆者の経験からも、一人で背負う「孤軍奮闘の介護」と、家族がチームになる「分担の介護」では、心の余裕が全く違います。

介護の話はしたくないものですが、実際誰もが年老いていくのは避けられない事実ですので、一度気持ちを話し合い、まとめておくことが必要です。

誰か一人が責任を負わない為の相談

相談をしておくことは、誰か一人が決断をする怖さを無くすことでもあります。実際筆者も、父が遺したお金を手元に師、感謝よりも先に「怖い」気持ちが生まれました。相談相手である父がいない中、大きなお金に手をつける勇気は、誰しも持てないのではないでしょうか。

必要なのは、お金そのものではなく、「これを使って、みんなでどう幸せに暮らそうか?」という相談の時間です。

間取りを一緒に見たり、手すりの位置を笑いながら決めたり。 そんな「一緒に決めるプロセス」があれば、自信を持って、その後の家族との生活も豊かにデザインしていく事が可能です。

後悔をしない「安心」を創るために

「お父さん、お母さん。みんなでこれからの生活について話してみませんか・・?」

もし、まだ親御さんとお話しできる時間が残されているのなら、勇気を出して、そう伝えてみても良いかもしれません。

お金の話は、決して気まずいものではありません。 家族が最後まで「愛」を循環させるための、大切な話し合いの場になります。

誰かが独断でお金の使い道を決めると、問題が起こり得ます。それだけでなくその「独りぼっちの決断」という寂しさや後悔は、いつまでも心に影を落とします。本当はあぁしておいた方が良かったな。なんであの時、こうしなかったんだろう。。と。。そんな思いは親が亡きあとはもう取り返せないのです。

父母の介護をしながらも、自分にも家庭がある。。その両方を守るためには、人生会議をして、誰も孤独を感じない、誰か一人が背負わない、家族皆が望む人生を過ごせる選択が必要です。

人生会議は、医療に関する事ばかりではなく、年老いた父母と自分、そして家族の幸せな時間を守る大切な話し合い。

家族はチーム。親が元気なうちに、お金の使い方も話し合っておかないと、介護が始まってからは身動きが取れなくなること。それを知っておくことも老後の大切な準備の一つです。