老後2000万円が必要!と言われていた「老後2000万円問題」。
あっという間に倍額となり、今は「老後4000万円が必要だ」という説が騒がれています。物価高騰ゆえ、2000万円では足りなくなるとのこと。
実際の所、必要な資金は人それぞれで、最初から2000万円という金額自体が怪しかったのでは?と思われます。従来の「月々年金はいくら貰い、生活費はいくらと考えて、その足りない分を余命で計算する」という計算法については、当サイト内の記事でも 老後2000万じゃ足りない! の中で不安材料である旨を書いています。↓
例えば、老後資金2000万円を、毎月15万円ずつ(余裕のある生活に必要な額)を預貯金から引きだした場合、年間180万円の引き出しとなり、2000万円をもっていたとしても11年で赤字になってしまいます。60歳から引きおろしを始めたとして、71歳です。
物価高騰しなくても、2000万円では老後は安泰ではないと思われます。何故なら、老後の人生はそれまでの人生よりも、人それぞれ今まで以上に差が出てくるからです。一番の懸念点は健康リスクです。
いま元気なご老人は「私は健康に気を使っていたからこんなに元気なのよ」とか「病気になる人は何もしてこなかったからよ」等と発言する事がありますが、実はそんな事はありません。もしもすべての病気が生活習慣病であったなら、誰も辛い想いはしません。その人それぞれ体質があって、なりやすい病気があって、どんなに気を使っても病気になってしまう事があります。生まれつきの体の丈夫さが同じであったら、それは生き物ではなくロボットです。人間だから個体差があるのは当然です。
年を重ねるとともに、その治療に関して、膨大な治療費がかかることもあるでしょう。一人の治療費が安くとも、家族全員の各種の治療費をまとめると、高額な治療費がかかっていることもあるでしょう。(実際我が家は昨年、家族4人と母で70万円でした。)また、大きな病気になったが故に、障害手帳を持つことになり治療費がかからなくなることもあるでしょう。
病気になると、医療費だけでなく、家の改修が必要になるかもしれません。食費がそれまで以上にかかるかもしれません。その病状に合わせた医療用具が必要になるかもしれません。
そんな生活をしていると、お金は飛ぶように消えていきます。
老後に怖い医療費問題
何より老後に怖いのは、この医療費破産です。
贅沢を我慢するのは意外と簡単かもしれませんが、医療費は必要経費です。そして家族が疲弊していきます。
病気はいつだれが、どんな病気になるかは分かりません。TVで見る元気そうな芸能人の方だって、ある日突然、病気に見舞われTVから消える事が多々あるのは、誰もが感じている事と思います。
話が逸れましたが「だから老後2000万円」なんて簡単な計算の結果を信じていては危険なのです。でも「いくらかかるか分からないから、出来るだけ貯めておこう」と言うのも、今の生活があるからこそ無理難題。それでは「目標額を決めて貯めておこう」そう思ったとしても、その目標額の根拠さえも現実とは乖離していく可能性が多々あります。
では、結局どうするか?老後のお金に不自由しない為にはどうすればいいのか?一番重要なのは、老後生活を送っている時の貨幣価値での収入を得る事。同時に重要なのは、無理なく楽しむシンプル生活です。
老後の貨幣価値で収入を得るには
老後の物価高騰により、現役時代にためた貯蓄では貨幣価値が落ちてしまいます。老後も収入を得続ける必要があります。とはいえ、例えば90になってからも、バリバリと歩き働ける未来は、誰にとっても見えてこないと思います。結果、何が一番あり得る未来かというと、家賃収入です。家や部屋を貸して得る家賃収入は、その時の時価です。物価高騰に対応しています。そして私たちが老後にその収入を得るために今すべきことは、無理のない範囲で、将来家賃を得ることが出来る物件を買うという策も考えられると思います。ただ、年を取ってからの不動産購入は、決して金銭的な無理をして購入する事は避けなければなりません。家賃収入を得ることが出来そうな安い物件を、一括で購入するなどは一案です。
希望する住まいは人それぞれです。購入時の物件が良いか悪いかという視点からだけでなく、趣味や出身国などのコミュニティーの出来上がる地域での物件を探す等をしていくと、それを望む方にとって良い物件となります。そういう視点で物件を探すなどすると、家賃収入を得ることが出来る物件が見つかる可能性が高くなります。物件探しは宝探しのようなものになります。
今から始める老後シンプル生活の練習
また、どんなにその時代の貨幣価値で収入を得たとしても、散財したり、お金に無頓着である訳には行きません。ただし、年を取ってから無理な節約は心身に悪いものです。だからこそ、無理なくシンプルな生活を楽しむことが大切だと思います。決して節約ではなく、普通の生活スタイル自体がシンプルであること、それが大切になってきます。
【料理】:簡単で美味しい料理法やレシピを沢山インプットしておく。調理法が簡単なことは=光熱費も下がり、素材も安く済みます。またシンプルな料理は、健康にも良い事が多いかもしれません。茄子の煮びたし、豆腐田楽とか、年を取ると食生活もさっぱりしたものを好むようになってきますので、自然の流れの中で料理もシンプルなものを食すようにしていくと、金銭面でも健康面でも悪い事はありません。
私も老後の為に時々「シンプル料理レシピ」を貯め込んでいます。
【車】:出来るだけ車に乗らないようにするのは金銭面でも安全面でも良しと思われます。事故を起こせば医療費他、多額のお金がかかる可能性があります。歩く事で血流も良くなるので一石二鳥。ただ、重い買い物をして無理をすることで、体を壊す可能性もありますので、買い物自体も楽しむ程度にする方が良さそうです。
【節水】:水は意外とじゃぶじゃぶ使ってしまいやすいもの。自分の家の生活スタイルに応じた節水グッズを探し使いながら節約を楽しむのが良いと思います。
【部屋】:生前整理と考え、不要なものは捨て、片付けます。日々の生活の中で物を探す時間が減ることは、タイムパフォーマンスも上がります。日々のタイムパフォーマンスが上がれば、寝る時間も増えます。寝る時間が増えれば、健康にもなり、電気代も下がります。また片付いた部屋を掃除もしやすくなることで、心と体の健康にもプラスとなります。
コストパフォーマンスの良い生活は当サイトの各記事内でまとめています。ご興味のある内容はどれになりますか?下記からどうぞ。
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