老後の家の維持費が高い【賃貸・持ち家マンション・一軒家】維持費を比較

老後の家
 

安心して暮らせる老後生活のために、賃貸住宅、持ち家マンション、持ち家一軒家
どれがお得でしょうか?
 



賃貸・持ち家マンション・持ち家一軒家比較

持ち家がお得じゃないの~?とはよく言われますが、老後を考えた時、では何で持ち家がお得になるのか?ちょっと気付き辛い点をまとめました。
 

老後生活:賃貸住宅の場合

賃貸住宅の場合は、命が尽きるまで毎月家賃を払わなければなりません。安部政権は毎年2%のインフレを目標としていますが、それに応じて、家賃も上昇していく事と思います。対して年金は 2004年、導入された「マクロ経済スライド」により、インフレと同じ割合で増えていくとは限りませんので、年々家賃の支払いが苦しくなっていく可能性があります。
 

金融機関に預けている貯金はインフレに無防備なので、物価が上昇すればするほど、貯金額の価値が下がります。老後はその時代の貨幣価値での労働収入はなくなりますので、支払いが苦しくなってしまいます。
 



老後生活:持ち家マンションの場合

では、持ち家マンションはどうでしょうか?
 

持ち家マンションの場合は、例え老後にマンションの支払いを終えていたとしても、毎年の固定資産税と毎月の管理費はかかります。
 

年金生活の中、毎月数万円のマンション管理費がかかり続けるのは、大きな心配の一つです。
 

また、自分がいくら修繕をしなくて良いと考えていたとしても、管理組合で修繕が決まれば、その費用がかかります。積立の管理費で補えればよいのですが、管理組合によっては大規模修繕の際に各戸持ち出しが必要になる場合があります。
 

また、建て直しになる際にも、どれだけの費用がかかるのか?はマンションのそれまでの運営に寄ります。自分の家だけでの考えだけでは、どうにもならないお金がかかる事案が出てくる可能性があります。
 

ただ、住宅ローンを組む際には、ほとんどの民間金融機関で、加入が義務付けられている団体信用生命保険という保険があります。
 

これは 住宅ローンを組んだ人が 亡くなられた場合、その後の住宅ローンの支払いが免除される保険です。
 

なので、例えば、ご主人様が例え亡くなられたとしても奥さまやお子様は支払いをしないで良く、家だけが残ります。
 

老後生活:持ち家一軒家の場合

持ち家一軒家の場合はどうかというと、
 

例え、購入代金の支払いを終えていなかったとしても、一番安心な老後を送れそうです。その理由は
 

① 持ち家一軒家の場合は、修繕が必要な箇所が出てきたとしても、費用が無ければ、「修繕はしない」という選択も出来ます。自分の資産を考えながらリフォームなどをしていく事が出来ます。
 

② 家の購入代の支払いを終えていなければ、毎月の支払いはありますが、先の 団体信用生命保険に加入している筈ですので、住宅ローンを組んだ人に若しもの事があっても、家族は住宅ローンの支払いが免除されます。
 

ただ、団体信用生命保険は 70歳まで申し込めますが、80歳までに完済しなければなりません。35年返済の場合は、80歳までに完済するためには、45歳までなら申し込みできます。
 



住宅ローンの繰り上げ返済について

35年ローンを組み住宅を購入し、その後、繰り上げ返済を一度もしていない場合には、定年時に住宅ローンが残っているかもしれません。
 

住宅ローンは最初のうちは利子の支払いばかりとなりますので、定年時に1000万を超える残高がある方も多いと聞きます。
 

子供の教育費がかからなくなった頃に、繰り上げ返済をなるべくしておくと、利息分の支払いが軽減され、大きな節約効果となります。老後資金を捻出するためには、住宅ローンの繰り上げ返済は、確実に検討すべき点の一つ。
 

そして住宅ローンと共に人生の高額な支払いの一つが、生命保険料の支払いです。住宅ローン繰り上げ返済と保険の見直しのダブルで大きく老後資金捻出が前進していきます。
 

将来設計は、ファイナンシャルプランナー等の専門家に相談できます。
 

まとめ

いずれやってくる老後を考えた時、一番お金がかからないのは持ち家一軒家のよう。人それぞれ生活スタイルがありますが、賃貸住宅は長生きとインフレに最も弱いので避けた方が良さそうです。
 

老後前に住宅を購入しておくか、実家に帰るなどして、親御さんの残してくれた家に住むか、退職金で小さな家を買うかなどして、インフレに備えたいですね。最近は私の家の近隣でも、平屋住宅が随分と増えてきました。
 

年を重ねると階段の家の中での階段の上り下りは、危険を伴う事もあります。
我が家も出来れば、小さな平屋一軒家を年金生活に入る前に購入できればと考えています。