【金融庁も警告】お金が消える!私たちの保険に潜む2つの罠

生命保険の強引な勧誘手口 押し売りの口コミ

生命保険の強引な勧誘がされている
 

とても悔しい話が2018年、NHKクローズアップ現代で特集されていました。この記事では、クローズアップ現代で特集された2番組「郵便局員からの保険の勧誘・押し売りの手口」「保険加入に関する金融庁からの警告」に関してまとめています。
 



例1.高齢者を狙った保険の押し売り・強引な勧誘に注意

以前にも郵便局員に積立金を、その地域の高齢者がほとんど搾取されてしまった事件がありましたね。郵政民営化前=国営時代の郵便局が持つイメージ「高齢者の方がたの郵便局に対する信頼感」を利用した悪質詐欺行為です。
 

郵便局員が保険押し売りについて、こう証言しています。
 

「高齢者は郵便局員というだけで だましやすい」
 

特に許せないのは、保険を加入させるときに、家族の同席をさせない点↓
NHKクローズアップ現代より 引用
 

さらに、息子の満さんが問題だとするのは、その営業のやり方でした。契約書類には、「70歳以上の高齢者には家族の同席をお願いする」と書かれていました。
 

しかし、孝子さんは70代後半にもかかわらず、家族の同席の必要を尋ねられることはなかったといいます。孝子さんによると、「同席拒否」と書かれた紙を渡され、そのとおりに書くように言われました。
 

山下孝子さん(仮名)
「メモを渡されて『ここに書いてください』と。そのまま書いてしまったんですけど。」
 

そして、保険の内容について納得できないまま、契約を促されたといいます。
 

山下孝子さん(仮名)
「『90歳まで私、払えません』と言ったんです。でも『息子さんのために』と繰り返し(話を)して、3人に囲まれて、(サインを)書かなきゃいけないんだと思いました。」

 

その詐欺とも言える保険の勧誘法については、こう証言されています。
 

現役郵便局員 Aさん
「契約の作業途中で、『(家族の)同席をお願いしないといけない、手続きがやり直しになる』。お客様は『せっかくここまでやったのに面倒くさい』と思いますから、『“同席を拒否します”と書いてもらえますか?』と話をすれば、そういう流れになる。」

 

もう手口がちゃんと出来ているという悪質さ。これは郵便局員ではなく、プロの詐欺師ですよね。また、それだけでは無く、下記のような手口も紹介されています。
 

元郵便局員 Bさん
さらに、1人の高齢者から何度も契約を取る「短期(2年)解約」という手法もあるといいます。「2年もたつと『特約が変わった』『お金を返す』と言って、実際には解約。」
 

短期解約とは、契約期間の途中で解約させて、払戻金で新たな保険に加入させる手法です。その際、払戻金が減り、客が損をすることは十分説明せず、見かけの契約件数を少しでも増やすことが目的だといいます。

 

一人の高齢者から何度も搾取するとは、ネットにおける情報商材詐欺とそっくりです。目を付けられたら、とことん絞り取られてしまう。そんな保険加入が、あっていい筈が有りません、こんな強引な保険勧誘=押し売りが、郵便局員から今の時代になされているのかと思うと、驚きでもあり、許せません。
 

クローズアップ現代の特集だけでなく、ニュース番組やワイドショーなどでバンバンと周知しないと、騙されるお年寄りが増えてしまいます。
 

だれもが日常でかかるかもしれない保険の罠。
 

私たちは、保険で騙されないようにする自助努力が必要です。また身近なお年寄りが騙されないよう、助けてあげる事が必要です。
 

例2.保険会社主導での保険加入の実態

また、2017年6月28日のNHKクローズアップ現代 では、2016年に金融庁が出したあるレポートが紹介され、保険会社や販売代理店の利益優先で、「顧客のニーズにあわない」=「お客さんが必要としていない」手数料の高い保険商品を勧誘するケースもあると報道されました。
 



ニーズに合わない保険を勧誘される例

番組では、保険会社の利益優先=手数料が高い保険が売られているケースには、どのようなものがあるか、いくつか例が挙げられました。
 

例1)外貨建て保険の手数料が高い

外貨で運用する死亡保険を外国債券、投資信託などと組み合わせた商品の場合、仮にそれぞれをバラバラに買った時に比べて、手数料が10%ほど高くなるケースがある。その利益優先で、顧客に外貨建て保険を勧誘することがある。
 



例2)特定の保険商品の販売で、販売担当者がご褒美をもらえる

保険会社は、窓口で保険を売ってくれる銀行や証券会社などに対して、新発売の商品など、たくさん売りたい商品の販売手数料を上乗せするケースがある。さらに、保険会社が勧める商品を売った販売員に対するご褒美として、旅行や賞品などを贈ることもある。そのため、販売員が利益優先で、顧客のニーズに合わない保険を勧誘することがある。加えて、そのような経費も、私たちの保険料アップにつながっている。
 

※2018年3月に某外資系保険会社が、この件で金融庁から指導を受けたことが新聞でも報道されましたが、私が無料マネーセミナーにて、勧誘された保険商品も、まさしく上記の保険会社の商品でした。下記にて記事にしています↓

関連記事 無料マネーセミナーの怪しい罠&おすすめのマネーセミナー
 

一応、昨年 保険業法が変わり、保険代理店、保険ショップとに対し、「お客さんの意向に反した保険を売ってはいけない、意向に沿った形で勧めなさい」ということが求められ、監督する金融庁が直接、販売会社、代理店を監督するようになったようです。
 

これに対し、番組内にて、先の保険アナリスト:植村さんも下記のように仰っています。
 

規制は出来たけれども、代理店は代理店なんですね。代理って、保険会社の代理なわけです。ですので、まず、そこは押さえていただきたいなというふうに思います。あとは、社会保障を皆さん入ってるわけですね、健康保険とか、社会年金ですね。ですので、それと加えて、どうしてこの商品勧めるんですか?というふうに聞いてみるというのも、1つの手かなというふうに思います

 

私たちは保険を購入する時には、それが長く支払い続ける とても高額な商品である事を念頭に、保険やさんの言うなりでは無く、保険加入においては じっくりと検討する必要があります。
 

植村さんと全く同じ事を、私も下記記事にて書いていました↓
 
関連記事 損してた!保険の見直し
 

支払って居る保険料が、自分の為では無く、保険会社や保険の営業員さんの利益のためとは、納得できるわけありません。何年も素直に支払い続けた私達の保険料が、いざ受け取る時には何の役にも立たなくなり、不必要な支払いを続けることで、大事なお金を沢山失ってしまう。それって誰のための、何の為の保険でしょうか?
 

追記 2019年7月 かんぽ生命の強引な勧誘を認める

2019年7月には、かんぽ生命営業員による、強引な保険の勧誘がマスコミでも大々的に報道され、かんぽ生命社長が謝罪会見を開いています。
 

1か月は現在の加入者に、希望に沿った保険内容になっているかどうか?の調査をしていくことで対応するとのこと。
 

以前から かんぽ生命の保険勧誘は危ないと言われていましたが、特に注意すべきなのは、
 

・2017年頃から保険の乗り換えを営業員から勧められた方(特に高齢者)
 

などだそう。年金関係の話と言われて郵便局の営業員が家に来たと思っていたら、預金通帳を見られた。その後、保険の話となり、乗り換えを勧められた。子供に相談するというと「大丈夫、大丈夫」と言われ、あれよあれよという間に保険の乗り換えをさせられた。という事例が相次いでいます。
 

郵便局の場合、営業員は「新規加入」の保険を取ってこないと自分の手数料が多く入ってこないそうです。そのため、新規加入の状態を作り出すためには、加入者に保険を解約させ、数か月後に新規の保険に加入させる。その行為により、保険加入者にとっては「無保険状態」の数か月が生まれることになっています。完全に営業員のための保険加入状態です。
 

いったい誰のための保険加入なのでしょうか?私たちは、こういう悪質な保険勧誘手口に騙されないよう、自衛手段をとる必要があるのです。その為の、保険見直しのポイントは下記となります。
 

保険見直しで保険料を抑えるポイント2つ

番組では、どうすれば、保険料を節約し抑えつつ、十分な安心を得られるのか、「賢い保険の見直し術のポイント」が紹介されました。
 

ポイント1:
一定の収入や貯蓄があれば、医療保険も、必ずしも必要ではない。日本では「高額療養費制度」が充実しており、ばく大な医療費がかかった場合も、負担が大幅に減るから。

 

※当サイトでも記事にしています↓

関連記事 【公的医療保険の高額療養費】
 

ポイント2:
入院したときしか使えないとか、所定の手術をしたときしか使えないようなお金にしていくよりは、預貯金で自由にさせておくほうが良い可能性もある。ただし、治療が何年も続く恐れのある、がん保険は、心配なら残した方が良いかもしれない。

 

※がん保険は確かに悩みどころですので、ボクサー竹原さんのお話を下記で記事にしています↓

関連記事 癌の先進医療・最先端医療の治療費用はいくらかかる?
 

保険見直し 優先度の高い保険は?

また、優先度の高い保険に関しては、番組において、お二人の専門家の方の意見が紹介されました。 

1.独立系のファイナンシャルプランナー の意見

1.単身、夫婦2人の時は、病気やけがなどで収入が途絶えた時のために就業不能保険(所得保障保険)
 

2.子どもが生まれた場合、自分の死亡時に、まとまった金額を残せる掛け捨て型の死亡保険
 

3.医療保険やがん保険については、公的な 高額療養費制度 があることを念頭に置きつつ、どのくらい貯蓄があるかなど、それぞれの事情に応じて検討するとよい。まずは社会保障をないがしろにしないこと。民間の生命保険は、それに上乗せという位置づけとして考える。

 

2.保険アナリストの意見

1.働けなくなった時の、収入保障保険
 

2.個人賠償責任保険 も有ると良い。※例えば自転車事故で、誰かに、けがをさせてしまったとか、損害賠償請求をされたときの備えの保険。

 

これからは、不要な保険を保険やさんに押し売りさせられるのではなく、自分主導で、優先度の高い保険から上手に保険に加入していく必要がありますね。
 

※個人賠償責任保険については、下記で記事にしています↓

関連記事 老後破産を防ぐ!4つの怖い事態への保険の話
 

値上がりした保険は?

2018年4月に値上がりした保険があります。
 

保険の種類は大きく分けて下記の3つありますが、

・死亡時などにお金が支払われる生命保険。
・事故や災害などの補償をする損害保険。
・医療保険やがん保険などの第3分野の保険。
 

この中で、2018年4月に値上がりした保険は、

・生命保険の中の貯蓄型の終身死亡保険。
・老後の蓄えを積み立てる個人年金保険。
・子どもの教育資金に備える学資保険。
 

など、貯蓄型の保険です。
 

低金利時代に貯蓄型の保険に入るのも良くないので、この辺も再度見直してみる必要があるかもしれません。

関連記事 人生に必要な保険7つ
 

見直しで保険料が抑えられる

保険会社の強引な勧誘に負けず、大切な保障をつけていくには、先のポイントを押さえたうえで、現在加入中の保険を再度見直していく必要があります。
 

番組内にて保険を見直ししたTさんも、生命保険と医療保険の支払いをやめると、ひと月3万円以上も保険料を抑えることが出来、10年で400万円近く、預貯金に回せる計算になりました。
 

日本は、1人当たりの保険料の支払額が、世界有数の保険大国です。ちょっと保険に入りすぎ という方が多いのでは?と言われています。削れる保障は誰にでもあります。
 

保険の見直し例

番組内で、保険料を抑えた方の見直し事例。
 

【見直し事例 その1】

相談者Nさん:

貯蓄型の生命保険に加入していたNさん。途中で解約した際に戻ってくるお金が、この先28年間、元本割れしている。
 

ファイナンシャルプランナーよりコメント:

保険と定期預金は商品が全然違うので、保険で貯蓄はやめたほうが良い。貯蓄をしたいなら、必要な時に自由に引き出せる銀行などへの預金がお勧め。

貯蓄型の保険を解約してもいい とアドバイスされる。

そして、新たに加入を勧められたのは、掛け捨て型の就業不能保険(働けなくなるときの保障)。

 

【見直し事例 その2】

相談者 Tさん:

定年退職前の保険の見直ししたいというTさん。
 

ファイナンシャルプランナーよりコメント:

まず指摘されたのが、死亡保障が付いた生命保険の見直し

子供さん達が大きくなり、もう大金を残す必要はないということで、これまで支払った分の保障はキープしつつ、新規の支払いは中止することを勧められる。

 

参考:保険の見直し時期

保険の見直しの時期については、当サイト:保険見直しの注意点とタイミング・時期  でもまとめています↓
 

見直しをしなかった事例

一度加入すると安心してしまう保険ですが、人生の節目には、見直しをするべきです。無駄が省けますし、必要な保障の追加が出来ます。入りっぱなしが一番危険です。
 

金融庁が言うように、保険やさんは「保険やさんの都合で見直しを勧めてくる事がありますが、加入者の事を考えて見直しを提案してくれるか?となると、その辺は疑問が残ります。」
 

私の父母も、見直しをしなかったが故、辛い思いをしています。

関連記事 保険見直しをするべき理由!父母のつらい失敗談と保険ショップの選び方
 

保険やさんは、何も教えてくれませんでした。
 

保険料を抑える方法まとめ と おすすめの保険相談窓口

今回、金融庁も警告を出した 私達の保険の加入状況。購入する側である私たちは、勧められるままに保険を購入するのではなく、自分たちで保険を選び、購入する意思を持つことが、なにより大切です。
 

私は、最初の保険相談の時は、近所のスーパー店内にあった 「保険見直し本舗」 に予約しました。現在の保険加入内容に関する相談ができて、その上で希望があれば、見直しの提案をしてもらえました。
 

その後、一度「提案内容はいかがでしたか?」とお電話を頂きましたが、他の窓口の提案も聞いてみたかったので、お断りすると、その後の連絡はありませんでした。
 

保険相談は、相談時に何か決めるものではなくて、「持ち帰って検討します」と言うのが普通ですし、 保険見直し本舗は、保険の押し売りはしない制度になっているので、安心して相談できました。
 

後で知りましたが ⇒ 保険見直し本舗 は、保険相談窓口の中でも、取扱保険会社の数はトップクラスとのこと。(通常はトップクラスでも30社程度のところ、45社以上もの取扱いがあります)
 

その為、保険商品の提案は、広い商品の中から選んでくれます。まず最初に相談に行くのにも適した窓口でした。
 

最近は豪雨による水害も多いですが、水災も保障される火災保険などの損害保険は、なかなか相談できる窓口が少ないのが現状です。そんな中、保険見直し本舗はは損害保険も相談できるオールマイティな保険相談窓口でした。全国で250店舗以上あるようです。
 

保険に弱くても、初めてでも安心して相談できる窓口と思います。

保険見直し本舗 オンライン相談
 

とにもかくにも、私達の大切な老後資金を守るため、貯める為、健康な生活を守るためには、保険会社に騙されないよう、私達が自ら保険を選びに行く時代なよう。
 

いま、既に加入している保険会社主導で加入した保険や、加入内容が分かって居ない保険に関して、保険を見直すことは必須の時代です。
 

私は、今までさんざん保険に騙されました。金融庁が警鐘を鳴らすように、不要な保険にたっぷり加入していましたし、かなりのお金が保険料で消えていきました。でもそんな私も保険相談に行きながら、情報をたくさん貰い、担当者さんと話したことで、今は保険に強くなれました。老後前に、ぎりぎり助かりました(;^ω^)
 

ファイナンシャルプランナーさんへの相談を含め、保険相談の体験談は、下記でも、かなり熱く語って居ます。行かない方が良い窓口や、騙されない保険見直しの方法等、うら話も沢山書いてます。
 

保険相談おすすめどこがいい 比較ランキング【見直し失敗口コミも】ベスト7窓口評判