生命保険の強引な勧誘がされている
この記事は、以前NHKクローズアップ現代で特集された2番組「郵便局員からの保険の勧誘・押し売りの手口」「保険加入に関する金融庁からの警告」を元にまとめています。「他人を疑わない日本人」の特性につけこみ、かなり問題の保険勧誘が行われていました。私たちの目の前にいる担当者は、保険のプロではなく、営業のプロであることも多々あります。
一度保険に加入するとなかなか見直しはしないものですが、保険は毎月支払う固定費です。適宜見直していく必要性があると思われます。特にどんな分野でも同じですが高齢者ほど狙われますので、高齢者の方は十分お気を付けください。またご家族の方は親御さんが危ない契約をしていないか、頻繁にチェックしておくのも良いかもしれません。
例1.高齢者を狙った保険の押し売り・強引な勧誘に注意
以前にも郵便局員に積立金を、その地域の高齢者がほとんど搾取されてしまった事件がありました。郵政民営化前=国営時代の郵便局が持つイメージ「高齢者の方がたの郵便局に対する信頼感」を利用した悪質詐欺行為です。
郵便局員が保険押し売りについて、こう証言しています。「高齢者は郵便局員というだけで だましやすい」。特に許せないのは、保険を加入させるときに、家族の同席をさせない点↓
さらに、息子の満さんが問題だとするのは、その営業のやり方でした。契約書類には、「70歳以上の高齢者には家族の同席をお願いする」と書かれていました。
しかし、孝子さんは70代後半にもかかわらず、家族の同席の必要を尋ねられることはなかったといいます。孝子さんによると、「同席拒否」と書かれた紙を渡され、そのとおりに書くように言われました。
山下孝子さん(仮名)
「メモを渡されて『ここに書いてください』と。そのまま書いてしまったんですけど。」そして、保険の内容について納得できないまま、契約を促されたといいます。
山下孝子さん(仮名)
「『90歳まで私、払えません』と言ったんです。でも『息子さんのために』と繰り返し(話を)して、3人に囲まれて、(サインを)書かなきゃいけないんだと思いました。」
その詐欺とも言える保険の勧誘法については、こう証言されています。
現役郵便局員 Aさん
「契約の作業途中で、『(家族の)同席をお願いしないといけない、手続きがやり直しになる』。お客様は『せっかくここまでやったのに面倒くさい』と思いますから、『“同席を拒否します”と書いてもらえますか?』と話をすれば、そういう流れになる。」
もう手口がちゃんと出来ているという悪質さ。これは郵便局員ではなく、プロの詐欺師です。また、それだけでは無く、下記のような手口も紹介されています。
元郵便局員 Bさん
さらに、1人の高齢者から何度も契約を取る「短期(2年)解約」という手法もあるといいます。「2年もたつと『特約が変わった』『お金を返す』と言って、実際には解約。」
短期解約とは、契約期間の途中で解約させて、払戻金で新たな保険に加入させる手法です。その際、払戻金が減り、客が損をすることは十分説明せず、見かけの契約件数を少しでも増やすことが目的だといいます。
一人の高齢者から何度も搾取するとは、ネットにおける情報商材詐欺とそっくりです。目を付けられたら、とことん絞り取られてしまう。そんな保険加入が、あっていい筈が有りません、こんな強引な保険勧誘=押し売りが、郵便局員から今の時代になされているのかと思うと、驚きでもあり、許せません。
クローズアップ現代の特集だけでなく、ニュース番組やワイドショーなどで周知しないと、騙されるお年寄りが増えてしまいます。
だれもが日常でかかるかもしれない保険の罠。私たちは、保険で騙されないようにする自助努力が必要です。また身近なお年寄りが騙されないよう、助けてあげる事が必要です。
例2.保険会社主導での保険加入の実態
また、この放送 では、保険会社や販売代理店の利益優先で、「顧客のニーズにあわない」=「お客さんが必要としていない」手数料の高い保険商品を勧誘するケースもあると報道されました。
ニーズに合わない保険を勧誘される例
番組では、保険会社の利益優先=手数料が高い保険が売られているケースには、どのようなものがあるか、いくつか例が挙げられました。
例1)外貨建て保険の手数料が高い
外貨で運用する死亡保険を外国債券、投資信託などと組み合わせた商品の場合、仮にそれぞれをバラバラに買った時に比べて、手数料が10%ほど高くなるケースがある。その利益優先で、顧客に外貨建て保険を勧誘することがある。
例2)特定の保険商品の販売で、販売担当者がご褒美をもらえる
保険会社は、窓口で保険を売ってくれる銀行や証券会社などに対して、新発売の商品など、たくさん売りたい商品の販売手数料を上乗せするケースがある。さらに、保険会社が勧める商品を売った販売員に対するご褒美として、旅行や賞品などを贈ることもある。そのため、販売員が利益優先で、顧客のニーズに合わない保険を勧誘することがある。加えて、そのような経費も、私たちの保険料アップにつながっている。
※数年前に某外資系保険会社が、この件で金融庁から指導を受けたことが新聞でも報道されましたが、私が無料マネーセミナーにて、勧誘された保険商品も、まさしく上記の保険会社の商品でした。下記にて記事にしています↓
関連記事 無料マネーセミナーの怪しい罠&おすすめのマネーセミナー
保険業法が変わり、保険代理店、保険ショップとに対し、「お客さんの意向に反した保険を売ってはいけない、意向に沿った形で勧めなさい」ということが求められ、監督する金融庁が直接、販売会社、代理店を監督するようになったようです。これに対し、番組内にて、先の保険アナリスト:植村さんも下記のように仰っています。
規制は出来たけれども、代理店は代理店なんですね。代理って、保険会社の代理なわけです。ですので、まず、そこは押さえていただきたいなというふうに思います。あとは、社会保障を皆さん入ってるわけですね、健康保険とか、社会年金ですね。ですので、それと加えて、どうしてこの商品勧めるんですか?というふうに聞いてみるというのも、1つの手かなというふうに思います
私たちは保険を購入する時には、それが長く支払い続ける とても高額な商品である事を念頭に、保険やさんの言うなりでは無く、保険加入においては じっくりと検討する必要があります。植村さんと全く同じ事を、私も下記記事にて書いています↓
関連記事 損してた!保険の見直し
支払って居る保険料が、自分の為では無く、保険会社や保険の営業員さんの利益のためとは、納得できるわけありません。何年も素直に支払い続けた私達の保険料が、いざ受け取る時には何の役にも立たなくなり、不必要な支払いを続けることで、大事なお金を沢山失ってしまう。それって誰のための、何の為の保険でしょうか?
かんぽ生命の強引な勧誘を認める
以前から かんぽ生命の保険勧誘は危ないと言われていましたが、特に注意すべきなのは、保険の乗り換えを営業員から勧められた方(特に高齢者)
年金関係の話と言われて郵便局の営業員が家に来たと思っていたら、預金通帳を見られた。その後、保険の話となり、乗り換えを勧められた。子供に相談するというと「大丈夫、大丈夫」と言われ、あれよあれよという間に保険の乗り換えをさせられた。という事例が相次ぎました。
郵便局の場合、営業員は「新規加入」の保険を取ってこないと自分の手数料が多く入ってこないそうです。そのため、新規加入の状態を作り出すためには、加入者に保険を解約させ、数か月後に新規の保険に加入させる。その行為により、保険加入者にとっては「無保険状態」の数か月が生まれることになっています。完全に営業員のための保険加入状態です。
いったい誰のための保険加入なのでしょうか?私たちは、こういう悪質な保険勧誘手口に騙されないよう、自衛手段をとる必要があります。その為の、保険見直しのポイントは下記となります。
保険見直しで保険料を抑えるポイント2つ
どうすれば、保険料を節約し抑えつつ、十分な安心を得られるのか、「賢い保険の見直し術のポイント」は下記です。
ポイント1:
一定の収入や貯蓄があれば、医療保険も必ずしも必要ではない。日本では「高額療養費制度」が充実しており、ばく大な医療費がかかった場合も、負担が大幅に減るから。
※当サイトでも記事にしています↓
関連記事 【公的医療保険の高額療養費】
ポイント2:
入院したときしか使えないとか、所定の手術をしたときしか使えないようなお金にしていくよりは、預貯金で自由にさせておくほうが良い可能性もある。ただし、治療が何年も続く恐れのある、がん保険は心配なら残した方が良いかもしれない。
※がん保険は確かに悩みどころですので、ボクサー竹原さんのお話を下記で記事にしています↓
関連記事 癌の先進医療・最先端医療の治療費用はいくらかかる?
保険料を抑える おすすめの保険相談窓口
今回、金融庁も警告を出した 私達の保険の加入状況。購入する側である私たちは、勧められるままに保険を購入するのではなく、自分たちで保険を選び、購入する意思を持つことが、なにより大切です。
私も最初の保険相談の時は、近所のスーパー店内にあった 「保険見直し本舗」 に予約しました。現在の保険加入内容に関する相談ができて、その上で希望があれば、見直しの提案をしてもらえました。その後、一度「提案内容はいかがでしたか?」とお電話を頂きました。しかし他の窓口の提案も聞いてみたかったのでお断りすると、その後の連絡はありませんでした。
保険相談は、相談時に何か決めるものではなく「持ち帰って検討します」と言うのが普通です。保険見直し本舗は、保険の押し売りはしない制度になっているので、安心して相談できました。
後で知りましたが ⇒ 保険見直し本舗 は、保険相談窓口の中でも、取扱保険会社の数はトップクラスとのこと。(通常はトップクラスでも30社程度のところ、45社以上もの取扱いがあります)その為、保険商品の提案は、広い商品の中から選んでくれます。まず最初に相談に行くのにも適した窓口だと思います。
最近は豪雨等による水害も多いですが、水災も保障される火災保険などの損害保険は、なかなか相談できる窓口が少ないのが現状です。そんな中、保険見直し本舗はは損害保険も相談できるオールマイティな保険相談窓口。全国で250店舗以上あるようです。保険に弱くても、初めてでも安心して相談できる窓口と思います。
とにもかくにも、私達の大切な老後資金を守るため、貯める為、健康な生活を守るためには、保険会社に騙されないよう、私達が自ら保険を選びに行く時代。既に加入している保険会社主導で加入した保険や、加入内容が分かって居ない保険に関して、保険を見直すことは必須の時代です。
私は、今までさんざん保険に騙されました。金融庁が警鐘を鳴らすように、不要な保険にたっぷり加入していましたし、かなりのお金が保険料で消えていきました。でもそんな私も保険相談に行きながら、情報をたくさん貰い、担当者さんと話したことで、今は保険に強くなれました。老後前に、ぎりぎり助かりました(;^ω^)
ファイナンシャルプランナーさんへの相談を含め、保険相談の体験談は、下記でもまとめています。行かない方が良い窓口や、騙されない保険見直しの方法等、うら話も沢山書いてます。