がんは日本人の死因の第一位。生涯でがんに罹患する確率は、男性が約65.0% 女性では約50.2%で 2人に1人が癌を経験しており他人事ではありません。そのうえ癌は治療費が高額になります。政府は2025年8月に予定されていた「高額療養費の引き上げ」に関して、一旦見送る方針を決定しましたが、今後についての具体的な対応はまだ決まっておらず、2026年の秋までに結論を出す方針となっています。
老後に節約できないお金として第一に医療費があげられますので、誰にとっても人生を大きく揺るがしかねない不安材料ですね。
ガン保険の検討
このことに関しては癌患者さんの団体が政府に訴えてきましたが、筆者にとっても勿論 他人ごとではありませんでした。というのも政府の高額療養制度の引き上げ案に日本中が揺れる中、丁度 同時期に主人のガンが見つかったのです。また私も父母共に癌であったという家系でもありますので、いつの日か私自身も、ガンによる長期療養になる可能性が強いです。我が家の老後の家計に関して「高額療養費の引き上げ」には、大いに不安が出てきました。
主人に関しては、もう癌の診断を受けてしまいましたので保険の見直しも出来ない状態。でも私に関しては急いでガン保険を検討すべきと思われました。
また癌だけでなく、病気はいつ誰にでも、ある日突然に降りかかってくるもの。医療費は節約できるお金でもありませんので、誰にとっても老後の家計費の中で、最重要ポイントになりますよね。
そこで今回、我が家のがん保険の見直しや検討をしましたので、その件について振り返ってみたいと思います。ちょっと忘れかけてしまっている部分もあるのですが、高額療養費限度額が上がる法案が決まる前に、癌患者を抱える我が家がとった行動です。
巷にあふれる がんミニ保険
さて、ガン保険に加入しようと思った所、調べてみると多数の癌ミニ保険があることを知りました。それらの大半がネットから加入できる保険。金額も月額500円からと、とても安いものでした。
がんと診断されてしまった後では、もちろんガン保険には加入できません。ただし治療を終えて数年経っていれば加入できる保険もありました。ただ、我が家の場合、主人はまだ治療さえ始まっていない程の「ガンが見つかったばかりの時期」でしたので、抜け道となるような保険が無いかを探しても、当然ながら加入は出来ませんでした。
そこで「高額療養費限度額UPを見据えて」私の現在の保険にガン保険を付けることを考え「ミニ保険」について加入検討してみました。その際に分かったこと、ビックリした事を、下記まとめています。
ガンミニ保険について
我が家が取り寄せたミニ保険は6つ程度です。それらのどれもが月額500円や、高くても月2000円弱程度。それらの保険のウリとしては下記でした。
・月額がとても安い
・一時金が出る
・更新時に保険料が上がらないなど。
そして まるでパワーワードのような
・お医者さんが勧める保険
なんていうのもありました。言葉としては素敵な安心材料と思えるような見出しがパンフレット上に飛び交います。
ガン保険 パンフレットから読み取りにくい事
でもですね。じっくり検討すると、その裏側が見えてきたのです。
・一時金が貰える⇒といっても、雀の涙ほど。それまでに支払った保険料の方が高くなる。
・月額が安い⇒といっても、更新時に上がる、もしくはまだ若い年齢のうちに更新できなくなる設定(継続できる年齢制限が若い)
・月額が安い⇒といっても、保証期間が決まっていて更新できない
・月額が安い⇒支払い範囲(支払われる病気の種類が)が狭い。
・月額が安い⇒手術の時に貰える額が少ない。
・月額が安い⇒入院手当が出ない
よく近年は、入院よりも通院の癌治療が多い、とも言われますが、通院治療は保障外の物ばかりでした。そして何より一番酷いと思ったのが、何か疑問があっても
「電話問い合わせが出来ない」こと
ネット保険あるあるですね。問い合わせをする場がない!ということは、自分でパンフレットを見て、そこから「この保険にはどんな問題が隠されているか?」を探せない。すると保険料だけ取られて終わり、になる可能性が非常に高いのです。
万が一ガンになって支払いを受けても、よほど加入後すぐに癌にならない限りは、お得とは到底思えない商品がずらりと揃っていました。
ネットのミニがん保険は本当に安いのか?
保険の裏が読み取れない販売の方法は「手続きが楽だから安くなっていますよ」という事になっているかと思いますが、果たしてそうなのでしょうか・・?私たち消費者は、毎月継続して購入するサブスクタイプの支払い内容が分からないまま、ただ医療費の不安から保険に加入している事になるのではないでしょうか・・?
ミニ保険の一時金くらいのお金なら、ガン特約を付けている保険であれば、問題なくカバーできます。そのうえ普通の医療保険の場合では、癌でなくても入院手当や、手術手当がでます。通院日数に応じて手当が出るものもあります。また先進医療特約を付ければ、最先端の医療を受けることが出来る可能性も出てきます。でも、ミニ保険はそれらの保険金が出ないものが多い。先進医療なんて勿論保障外ですので受けることは出来ません。それにたとえ手術手当が出ても、入院に関して一千も出ないのは、ちょっと辛いですね。
それはおそらく皆さんが加入されている保険によって、もちろん条件は異なると思いますが、普通の医療保険に加入しているのであれば、ガン保険に関してまず、その加入している保険内容を、落ち着いて確認されることをお勧めします。自分では加入したつもりが無かったとしても、意外と癌に関して しっかりとした保障が付いている可能性もあります。我が家もそうでした。
もしもガンの特約が付いていたら、その特約に保障として欠けている部分が無いかを確認してみてください。
がんミニ保険に隠されている不利な点
話はミニ保険に戻りますが、もしも現在ご加入中の保険が「ガンは対象外」となっていたら。その時は、ガン保険を追加で検討したり、加入中の保険を見直しする事は良いと思います。ただし先の「がんミニ保険」への加入は、よ~く考えて検討した方が良いかもしれません。安さに踊らされて加入したくなる前に、下記の不利な点が隠れていないか確認をした方が良いかもしれません。
・一時金の額が少なすぎないか?
・更新時に保険料が上がらないか?
・更新できるのは何歳までか?
・加入できる期間は短くないか?
・ガン以外の病気の保障もあるのか?
・保障されるガンの「種類」が決まっていないか?
・保障されるガンの「範囲」が決まっていないか?
・手術の時に貰える額や回数は?
・ガンで入院した時の入院手当は出るか?
この辺を確認して、現在加入中の保険と照らし合わせて、加入するかしないか?を検討するべきだと思います。
保険相談窓口にて保険の相談はおすすめ
保険に加入していれば安心、保険の営業員に進められた保険を買うという時代は昔の話。今は、自分から足を運んで自分が選ぶ時代でした。しかしそこにネット商品が出てきて、PCやスマホからすぐに保険が購入できるようになりました。でも、ネットから自分だけで保険を検討しようと思っても、パンフレットのみ、ネット情報のみからでは素人が気づかない保険の落とし穴があります。そしてなかなか、そこを読み込めない事が多々あります。
ネットだけで加入できる保険、スマホなどから自分で保険料を決めて加入できる保険などには、「良さそうに見える部分だけが強調されている可能性」があります。それは念頭に置いて、検討してみる必要があります。
また保険ショップに行って相談するのも良いですが、もちろんそこに、本当に良い保険を教えてくれる人がいるとは限りません。ただし、ネットなどから誰にも相談できずに自分の判断だけのネット保険に加入するよりも、保険相談窓口の方が、まだ質問出来るだけ情報収集において安心かもしれません。
一番安全なのは、複数の保険相談ショップに行って色々な提案をしてもらい、数多く保険ショップを回る中で、自分が信頼できる保険相談員を探す事。これから毎月支払う固定費だと思うと、その価値はあります。顔も見えないスマホやパンフレットから、自分の判断だけで読み解き 質問も出来ないという中で今後の固定費を決めるという事は、無謀とも言えます。
この先何年も払い続けるであろう保険、そしていざとなった時に手当がいくら貰えるかの違いは、特に老後の生活には大きく響いてくると思います。保険相談はどこも無料です。加入は前提ではありません。情報収集に相談してみる事は、自分の資産を守ることに繋がります。
そして高額療養費制度の上限引き上げなどが検討されている、超高齢化社会+お金のない日本。これからの時代を生きていくためにも、保険相談ショップは複数相談してみる。今はオンライン相談をしている所も多いですし。そうして確かな情報を得ることが大切かもしれませんね。

