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老後の年金でも『これ忘れずに』年金から引かれる税金と確定申告で戻るお金

老後資金

大半の方にとって、確定申告は「よく分からないもの」かもしれません。個人事業主など自営業の方は毎年確定申告をすることも多かったと思いますが、会社勤めだった方の場合、自分で確定申告をする機会は、さほどなかったと思います。あっても「医療費控除」「ふるさと納税」の申請くらいかもしれません。

しかし年金収入になってからは、税金について自分で確認することも大切になります。また、確定申告をすることで税金が戻ってくる場合もあります。損しない!節税になる年金生活のお金のお話です。

年金は額面どおり受け取るわけではない 税金はいくら?

私たちは、将来もらえる年金額を「ねんきん定期便」で確認します。

ただし、ねんきん定期便などに記載されている年金額は額面の金額です。実際に年金を受け取るときには、所得税・復興特別所得税や、介護保険料、健康保険料などが差し引かれる場合があります。また、住民税が年金から差し引かれる場合もあります。

年金にかかる税金は、年金額だけで一律に決まるものではなく、公的年金等控除や基礎控除、配偶者控除など、さまざまな控除を差し引いて計算されます。そのため、「年金が○万円なら税金は○%」と単純に考えることはできません。

書類の提出忘れに注意!

年金にも税金がかかる場合があります。そこで、年金を受け取っている方に確認していただきたいのが「公的年金等の受給者の扶養親族等申告書」です。日本年金機構からこの申告書の提出について案内が届いた場合、配偶者控除や障害者控除などを受ける方は、内容を確認して正しく申告する必要があります。

提出を忘れたり、内容を間違えて申告したりすると、本来受けられる控除が反映されず、所得税や住民税が多くなる場合があります。詳しい提出方法や対象となる方については、日本年金機構の案内をご確認ください。

余談ですが、私の父も、この申告書を返送し忘れたのか、記入を間違えたのか、あるいは提出が必要な書類だという認識がなかったのか、数年間、母に関する控除が反映されていない状態になっていました。娘の私が気づき、区役所に相談して対応してもらいました。

年金を受け取っているご両親がいる場合は、こうした書類が届いたときに、一緒に内容を確認してあげるのもよいかもしれません。

確定申告でも税金を取り戻せる

1) 一定額を超える公的年金等や一定の生命保険契約等に基づく年金を受け取った場合、所得税等が源泉徴収されることがあります。年金には年末調整がないため、確定申告によって1年間の税金を精算することがあります。最新の情報については、下記の国税庁のページをご確認ください。

国税庁:高齢者と税(年金と税)

2) 生命保険料や医療費、住宅ローン、災害や盗難などについて、一定の要件を満たす場合は、確定申告によって税金が戻ってくることがあります。

3) 扶養控除などの申告漏れがあった場合も、後から手続きをすることで、納め過ぎた税金が戻ってくることがあります。

3. 医療費控除は、医療費が10万円未満でも受けられることがある

医療費控除は、一般的に「年間の医療費が10万円を超えた場合」と説明されることが多いですが、実際には、総所得金額等が200万円未満の場合、医療費が10万円未満でも医療費控除を受けられることがあります。医療費控除の対象となる金額は、次のように計算します。

その年中に支払った医療費の合計額
- 保険金などで補てんされる金額
-「総所得金額等の5%」と「10万円」のいずれか少ない方の金額

たとえば、総所得金額等が100万円の場合、10万円ではなく5%にあたる5万円を超えた部分が、医療費控除の計算対象になります。「医療費が10万円を超えなければ医療費控除は受けられない」と思っている方も多いのですが、所得によって基準額が変わります。

年金を受け取っている方など、総所得金額等が200万円未満になる場合もありますので、医療費が10万円に届かなかった場合でも、一度計算してみてくださいね。

薬局でお薬を沢山買っていませんか?

薬局やドラッグストアで購入した薬の中には、セルフメディケーション税制の対象になるものがあります。対象となる医薬品を一定額以上購入し、健康診断や予防接種などの「一定の取組」を行っている場合は、セルフメディケーション税制を利用して確定申告できることがあります。対象になる薬を購入した場合は、レシートを保管してくださいね。詳しくは、下記の記事で説明しています。

【年12000円で節税】セルフメディケーション対象はレシートのココを見る!医療費控除との違い
セルフメディケーション税制とは、薬局やドラッグストアなどで購入した一定の医薬品の購入費について、所得控除を受けられる制度です。「病院にかかるほどではないけれど、薬局で薬を買うことが多い」「家族の医療費を合計しても、通常の医療費控除の10万円…

死別・離別「寡夫寡婦控除」の対象ではありませんか?

意外と忘れられがちなのが、死別・離別した場合の控除です。こちらも対象の方は、ご確認ください。

所得税が安くなる! 離婚・死別の方。確定申告時で 寡夫・寡婦控除してますか?
確定申告は、なかなかよく分からないという方も多いと思います。会社員の方であれば、毎年自分で確定申告をする機会はそれほど多くないかもしれません。そのため、いざ確定申告をすることになっても、「どのような控除があるのか分からない」ということもある…

確定申告も覚えると簡単です。分かりづらい時には、税務署の人に聞くと優しく教えてくれます。もしも、親切でない職員さんに当たった時には、他の職員さんに聞くと良いです。対応は職員さんに寄り全く異なります。聞いて悪い質問は無いので、遠慮せずに、質問して、節税に励みましょう!