国民健康保険料、後期高齢者保険料、介護保険料はいつまで いくら?民間保険の話も含めて、払い続ける保険料を下げる・安くするヒントをまとめています。
生涯に亘る保険料、損していませんか?
国民健康保険、何歳まで(いつまで)払うの?
定年前に国民健康保険に加入していた自営業などの方も、サラリーマンが所属する健康保険に加入していた方も、定年退職後の保険の入り方は3つあります。
それまで勤めていた会社の「任意継続被保険者」になる。(退職後2年間のみ可能)
自分で国民健康保険に加入する。
ご家族の扶養に入れてもらう。
1と2は保険料がかかり、3は保険料はかかりません。
ただ、3の家族の扶養に入れてもらう場合であっても、74歳まで。75歳からは後期高齢者医療保険料がかかります。
結局、健康保険料は、死ぬまでずっと払い続けなくてはならないんですね。
ところでその「国民健康保険料」。
住んでいる地域に寄り保険料に差があるってご存知でしたか?
国民健康保険料はいくら?内分けと計算式。地域差は?
国民健康保険は、
医療分保険料
後期高齢者支援金分保険料
介護分保険料(40歳以上65歳未満)
の3つに分かれています。
※計算式があるんですが、住んでいる市区町村に寄りこの計算の仕方が変わり、年間支払保険料は大きく異なります。例えば、2008年の場合、一番高い大阪の寝屋川市 51万円に対して、一番低い東京多摩市は 22万円だったとのこと。住む地域も老後の保険料に大きく影響してきそうですよ。
※但し、2018年4月からは、国民健康保険の財政運営は市町村から都道府県に移管されます。これにより「標準保険料率」が示されることで保険料が上がるおそれもあるとの事です。
※計算式
- 世帯の所得に応じて算定(所得額×料率)
- 世帯の資産に応じて算定(固定資産税額×料率)
- 加入者一人当たりいくらとして算定(加入者数×均等割額)
- 一世帯当たりいくらとして算定
では、定年後に支払う国民健康保険と勤めていた会社で2年だけ入れる任意継続保険では、どちらがお得になるでしょうか?
定年後の保険料を安くする1 国民健康保険と任意継続保険
国民健康保険と任意継続保険 安くするにはどっちがいい?
国民健康保険は、上記の様に、住んでいる地域や勤めていた会社により保険料が変わってきます。また、任意継続保険の場合は、家族も扶養に入れることが可能です。
人に寄り、国民健康保険と任意継続のどちらの方が保険料が安くなるかは異なるのですが、任意保険の加入資格は、退職後20日間しかありません。まずは任意保険に加入し資格だけは確保しておき、後で国民健康保険とどちらが安くなるか、お得かを考えた方が良いと言われています。
(※任意継続は2年継続が条件ですが、支払いが滞れば強制的に解約されますので退会できます。その後国民健康保険に加入すれば良いという事です。)
国民健康保険料については、市役所へ行くと計算してもらえます。任意継続保険については、お勤めしていた会社へ相談してみて下さいね。ただ、任意継続保険については退職後2年間まで。その後は国民健康保険になります。
一例として埼玉県新座市の公的年金受給者の国民健康保険料計算方法のページを下記にリンクしておきます。
そして国民健康保険であっても、ご家族の扶養であっても
75歳からは次なる保険料の支払いが待っています
定年後の保険料を安くする2 後期高齢者医療保険料
75歳までは子供の扶養者になるなどで保険料の支払いをしなくて済む人もいるかもしれませんが、後期高齢者医療費制度の被保険者になると家族の健康保険から切り離され、支払義務が生じます
ということは、なんとか子供の扶養にいれてもらい、安泰に生活出来ていたとしても、それも75歳まで。75歳過ぎてからは、後期高齢者医療保険料の支払いをしなければなりません。
この後期高齢者医療保険料は、国民健康保険の世帯当たりの算出方法とは異なり、今度は、一人当たりの計算となります。
そしてまた、これも
お住いの都道府県により保険料が変わってきます
後期高齢者医療保険料の計算方法は?
75歳からの「後期高齢者医療保険料」の計算方法は「均等額と所得割額を足したもの」なのですが、またまた この均等割りが都道府県により異なるそうで、福岡県の5万円に対して新潟県は35000円など、これも大きく差があるんですねぇ。
所得に掛けるパーセントも北海道の9.6%に対して長野県は6.5%など、これも 住んでいる地域によって異なります。
また、2年ごとに診療報酬が見直されるのに合わせ、後期高齢者保険料も見直されるようです。少子高齢化も進む訳ですから今後、2年ごとに保険料が上がるのは目に見えています。
介護保険料の支払いはいつから何歳まで?
介護保険料は40歳から支払いが始まります。
第2号被保険者:40歳から64歳まで。健康保険と一緒に介護保険料が天引きされます。
第1号被保険者:65歳から。支払い先が市区町村になり、所得に応じて介護保険料が変わります。支払方法は、年金から天引きか納付書等で支払います。
後期高齢者医療保険料は おおよそいくら?その金額
なんだか保険料が良く分からなくなってきましたが・・
ざっといくら位の後期高齢者保険料が必要なのかというと、介護保険料を合わせて 月額1万円程度 とのこと。その地域や その人の所得によって異なるので、後期高齢者医療保険料は 千差万別かもしれませんが、年老いてからの月1万円は、大きな額ですね。
では、私たちがその他に 保険料を安くする方法はあるのでしょうか?
保険料を安くする3 民間保険
私たちが必ず支払わなければならない国の健康保険料。これは国で決まって居ますので、安い地域でも探して引越しをするしかありません。しかし意外と知られていない、見落としがちなその公的保険について考えると、私たちの民間の保険料の加入の要否が見えてきます。ここは節約でき、保険料を下げる事ができる部分です。
それでは、この公的保険の恩恵はどの位あると思いますか?
民間の保険は加入は必要?
私たち日本人は、保険が好きなので、誰もが、民間の保険にも加入していますよね。では、
国の健康保険料を払い続けながら 民間の保険に加入する必要性はあるのでしょうか?
保険料を安くする事が出来るのでしょうか?
国の公的保険などでカバーできるものは?
実は公的保険を始めとした国の制度で費用的に大きくカバーできる制度があるのをご存知ですか。
国の健康保険料を支払ったり、年金を払ってきたことで私たちが受けることの出来る給付も沢山あるんですね。なので民間保険に高額な支払いをしていた昔と違い、最近では日本では民間保険に加入する必要はないという意見も多いです。
このような公的保険でカバーできる部分が多くあるのに、その部分まで民間保険に加入している人がとても多い=保険料を払い過ぎの人が多い事に 昨今 気付かれ始めています。
思い当たる事はありませんか?
今ご加入中の民間保険を選んだ時、国の公的保険を考えたうえで加入していなかったら、その民間保険には無駄があるかもしれません
老後資金捻出としての保険の見直しをすると
実は、我が家もこれでした。
公的保険で充分まかなえるものも、ただの安心料と化した民間保険に何百万も払いこんで居ました。主人も私も保険が苦手でしたし「旦那様が亡くなられたとき・・」なんて話をされる保険加入時の話は、どうも苦手意識もあり、何も気づかずに、解約するまで相当な額を払い込んでいたのです。
無駄払い分の保険料が無かったならば、老後費用は何百万も溜まっていた筈です・・今では、とても後悔しています。
実際、公的保険で補える分を考えたうえでの、民間の保険加入なんて、保険屋は考えてはくれません。そりゃそうです。自社の保険が売れなくなってしまいますものね。
保険やさんを責めたい気持ちにもなりますが、気付かなかった自分たちを責める気持ちの方が大きいです。←すみません。いい人ぶりました(;^ω^)
保険やさんてば、教えてよ~ が本心です。
追記:2022年現在、保険会社の悪徳な商法を是正するために、金融庁の指導が入っています。今後の保険販売においては公的保険の説明もすることが義務になりました。反対に言えば、以前に加入された保険では まず公的保険の説明がされていません。これを機に保険見直しをされることをお勧めします。
民間保険の保険料は検討すれば 安くなります
悔しかったので、我が家では、一念発起して、自分でも保険について色々調べその上で、下記にも記事にしましたが、色々な所で保険相談を受けました。
関連記事:保険相談おすすめどこがいい?比較ランキング 見直し失敗の口コミや窓口の評判・選び方
そこで保険やさんに勧められる立ち位置では無く、自ら保険相談に出かけ、自分たちで理解して保険を購入してみたところ、なんと毎月の保険料の支払いを50%も下げる事が出来たじゃないですか。。
要らない保障を削り、安くて割の良い保険に加入したことで、上手に無理なく安全に保険に加入できる事を知ったのです。
保険料を抑える作業の中で気付いたこと
恐らく「利益第一主義で保険を販売した担当」さんに勧められて加入した保険には、保険やの利益になるための保障が、そこかしこに、ついています。
保険料の重複を無くす に書いたように幾つかの保険にダブッてついている保障もあると思います。
また他にも、安くなる!保険の見直しのコツ全解説!15の見直し時期に書いたように、子供さんの成長やご家族の様々な変化に寄り、例え今まで必要だった補償であっても、もう不要になるものもあると思います。
金融庁も、この保険屋さん主導の保険加入形態については警鐘を鳴らしています。NHKクローズアップ現代でも特集が組まれていました。番組で放送された内容に関しては下記でも記事にしています。
関連記事:かんぽ生命保険 悪質な勧誘手口【金融庁も警告】押し売りの口コミ
いま加入している民間保険料は、無駄な支払いがある可能性があります。保険料の支払いを大きく抑えられる可能性はここにあります。ぜひ保険料の無駄がどこにあるか、確認してみて下さい!もったいないですもん。
私達は、公的保険だけでも高額な支払いを既にしています。民間保険で公的保険と重複しそうな部分などは、削れます。どこかに無駄があり、保険料を安く出来るポイントがあると思います。ぜひ見直してみてください。
保険の見直しは上手に行う
※無駄な保険料の支払いがあるかどうかを確認する方法です
公的保険でカバーできる部分があるとはいっても、私達素人が、自己判断で保険を解約するのは、とても怖い事だと思います。必要な保障は、きちんと「押さえ」不要な保険料だけを「抑える」必要があります。
そこで、自分の家庭にとって、本当に必要な保障を付け、要らない保険料の支払いを止めるためには、どうしても保険相談は誰かにしなければなりません。なのでTV等でも最近CMでよく見かけるようになった保険相談に行くのが一番手っ取り早いかなと思うんですが・・。
私も随分と色々な所で保険相談を受けたんですけれど、先に書いたように担当者さんに寄っては良くない所もあったりします。
保険相談に行く際のポイント!
そこで、保険相談の行き方を覚えたので、ちょっと熱く語りますけど(;´・ω・)
ご興味のある方だけ、下記どうぞ。
ポイント1 保険見直しに丸腰で行かない
保険を見直すために、相談に行くときには、決して「丸腰」で行かないでください。
保険は嫌な言い方になりますが「保険の事を分かって居ない人」がターゲットにされる商品です。毎月払い続ける保険料は積み重なると高額です。
毎月何年もの間支払い続ける保険料は、実はもの凄く高い買い物。
例えば保険やさんがよく勧めてくる更新型の保険に入っていると、保険料は更新ごとにどんどんとUPする事にお気付きでしょうか。
例えば旦那様が20000円弱、奥さまが8000円を30代の頃から毎月支払い10年更新型だとしたら。
最初の頃は月1万円台だったとしても60歳を過ぎてくると月5万円を超え、下記の支払いです。
30~40歳 16000円 ×12か月×10年=192万円
40~50歳 21000円 ×12か月×10年=252万円
50~60歳 34000円 ×12か月×10年=408万円
60~65歳 50000円 ×12か月× 5年=300万円
30歳ころから65歳まで保険をかけ続けると「総額1200万円弱」。
当サイト内 節約無しでお金が貯まる。保険の考え方 より
不要な保障を外し、必要な保障をきちんと付ける為には私達消費者は負けてはいられません。勧められるがままに保険に加入しないように、一旦、持ち帰って良く考えてみる事が得策です。
ポイント2 保険の一つ一つの保障額は自分で決める
保険の一つ一つの保障額は自分で決めることが出来ます。担当の方が保障額を決めてきた場合には、その理由を確認し、保障額について検討しましょう。
実は保険も、マ●ドナルドで 『ハンバーガーと~ポテトと~』とそれぞれ一品ずつ選べるように、自分なりに金額設定、保障内容を考えて組むことが可能なんです。
例えば、入院日額の設定とは、入院の際におりる保険金ですが、実はこれも自分で決めることが出来るんですよ。
ファイナンシャルプランナーに相談し、自分で保険を決めれば、自分の家に適した内容で保険が作れます。内容だけでなく保険料も希望額まで抑えることも出来ます。
もし、今ご加入中の医療保険の入院日額設定が自分で決めたものではなく、保険の営業員さんが決めたものだったら・・。もしかすると、適切な保障設定になっていないかもしれません。
当サイト 医療保険「通院費・入院日額平均」はいくら?不要な保障を下げよう! より
ポイントのまとめ 一番大事な事
例えば、上記の1.2が疑問のままでも大丈夫です。詳しくは分かって居なくても大丈夫なので、まずは、保険について、最初に書いたように、
自分が「公的保険」の存在を知って居ること
それだけでもOKです。公的保険について担当者に聞いてみてください。もしも公的保険について、はぐらかすような窓口担当者だったら、若しくは、公的保険について説明できない担当者だったら、その人は、恐らく会社(担当者)がお勧めの保険を販売するだけの人と思います。紹介料の高い保険を勧めてくる可能性もあります。
あなたのご家庭にとって必要な保険を教えてくれる人では無いと思いますので、多分相談しない方が良いと思います。
公的保険について丁寧に説明してくれ、民間保険との兼ね合いを考えてくれたら、その担当者さんは、まずは第一段階はクリアと思われますよ。
では、誰に相談したら一番安心?となりますが。
保険営業員では無く人生のお金のプロに相談する
今まで色々な所で相談してきた中で、お金のプロであるファイナンシャルプランナーさん(FP)は適切でしたし、我が家の人生を変えました。先の公的保険についても、FPさんは知らないとは言えませんし、知らないということはあり得ません。
それに加えて世の中での民間保険が、どの位使われているのか?というデータも持っています。
最近TVCMなどで見る保険相談窓口は、FPの事もありますが、自社や紹介料の高い保険を勧める保険相談員(販売員)の方との面談なこともあります。(もちろん保険相談員さんでも、信頼出来て、自分の家にあった保険を紹介してくれる人が居ますが)出来ればFPさんに相談したい所です。
私の経験になりますが、必要な保障を付けながら、過剰な保険料の支払いを無くし保険料を安くする為に、どこで保険相談をしたら良いか?について、詳しくは 保険相談おすすめ どこがいい?見直し窓口比較 口コミランキング でも記事にしています。
我が家の見直し実録
我が家の直近の「FPさんとの相談実例」です。
老後の資金の必要額や算出方法=「我が家の貯蓄額や退職金などと合わせて考えると、老後費用としていくらの準備が必要なのか?いくらあれば安心なのか?」の計算方法。
現状の貯蓄額等から考えた、老後の月額生活費の予測。
理想の老後生活を送る為の必要額と現状との差額。
上記の差額を埋める為の提案として満期まで払うと支払った分より戻ってくるお金が年々増えていくタイプの老後資金対策になる保険の存在。
私が不安に思い、加入の可否を検討していた保険についても相談。結果、公的保険である程度カバー出来、現在の世の中でのその民間保険利用はあまり無いという知識。
我が家の場合は、数年前の最初のFPさんとの保険見直し相談で、不要な保障を省き保険料を安くする事に成功。結果、その後どこに相談に行っても、現状の保険もFPさんに「安くて保障がまんべんなく付いている」と褒められています。
そこで老後の貯蓄に関する相談においては、新規での保険は加入せず、その他の方法で老後資金の準備の道筋をたてることに成功しました。
保険の保障のダブりや不要分を見直すだけで今月から数千円~数万円の出費を押さえられます だから節約の苦しさはないです。
老後は、不要な保障は省き、保険料を抑えながら、必要な保険だけを最小限に入ってお金は人生の楽しみに使わないと損ですよね♪
定年後の保険料 いつまで(何歳まで)払う?安くするには?まとめ
<公的保険>
国民健康保険料は、74歳までは、家族の扶養に入れてもらうか、自分で払う。
75歳からは後期高齢者医療保険料を払う。
保険料を安くしたいなら保険料の安い地域への引越しも視野に
<民間保険>
公的保険で補える部分が かなり多いので、無駄な保険料を払わないよう、年代を問わず、FPさんに相談し保険を見直す。
民間保険の見直しについて
保険見直しの際には、今現在の保険屋さんに相談するのはお勧めできません。一見保険料が安くなったように見えても、実は今まで以上に高額な支払いとなっている「保険の転換」という罠があります。十分にお気をつけてください。
高額な保険料の支払いが続く保険の転換の罠にハマらないためには、CMなどでもおなじみの、どこの保険会社にも所属していない、独立系の保険相談窓口が良いです。
保険会社の販売員よりも、ファイナンシャルプランナーに相談する方が安心です。保険見直しの罠については、下記で記事にしています。
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