老後の為に、定年後や定年退職前後に生命保険・医療保険の見直しは重要です
老後の保険の必要不要論をはじめ、保険の見直しの仕方、がんを始めとする三大疾病に対する医療保険の備え、定年後の貯蓄対策など、老後の準備のための保険の選び方について。定年退職前後に保険を見直す理由と方法をまとめています。
定年後、定年退職前後における生命保険見直しとは
若いころは、もしも一家の大黒柱に何かがあったらと、高額な死亡保障を勧められます。でも定年を迎えるころには、子供も大きくなり学費の目途も経っているので、もう死亡保障は必要ない方が多いと思います。
お葬式代を保険で用意するという話も良くあります。とはいえ芸能人の様に、華やかな葬儀をするなら話は別ですが、最近はやりの「家族葬」で小さく済ませるつもりの方も増えてきています。恐らくそのお葬式代くらいは、貯蓄から出せる額だと思います。
そこで定年後や定年退職前後は、長生きのリスクを考え、不要な保険を外し、ガン保険をはじめ必要な保険に入る=「保険の見直し」が必要な最後の時期。新規の保険を検討というような事ではなく、あくまでも「過不足の調整」をするための方法をまとめています。
まずは、人により状況も考えも異なる「老後の保険に関する必要論・不要論」その後、誰もに共通する定年後や定年退職前後の保険見直しについてまとめています。
→医療保険の必要論・不要論
→定年前後の保険見直し検討の仕方・選び方
更新型の保険について
更新型の保険に加入していると、年々保険料は上がり、とても払いきれる金額では無くなってしまう事が多々あります。筆者の場合も、そのまま加入していれば、60代で月額7万円台になるところでした。そんな金額を年金暮らしで払うのはありえません。
満期まで払えば一生涯保障の保険について
例えば60歳までと、満期があり、それまでに払いこめば一生保障してもらえるタイプの保険もありますが、その場合には、60歳までに支払う保険料がこれまたバカでかい。老後に備えて多額の保険料を毎月払わなければなりません。
保障内容について
保険は年々良い条件の物が出てきますが、いざ老後に保険の支払いをしたいと思った時には、その何十年も前の保険契約内容が、金額的にも補償としても古くなり、箸にも棒にもかからない保険になって居る可能性もあります。筆者の両親もこの経験があり、下記で記事にもしています。
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新たな保険に加入する場合について
年をとってから保険に加入しようと思っても、保険料は加入時の年齢で決められるので、結局また高い保険料になってしまいます。
民間の保険は、例えば30歳ころから65歳まで、更新型保険料を月2万円を払って居たら・・最終的には、ウン千万円になることも→ 保険料の総額
しかし日本の医療制度はとても良く出来ているので、高額医療費制度 というものがあり、実際には、どんなに高額な治療を受けても、意外とお金はかからないと言われています。
(しかし令和7年、ガン患者の自己負担額については、検討が行われている為 経緯を見守っていく必要があります。筆者のパートナーも現在 癌治療中ですので経過を追っていき、また経過次第では記事に追加していきたいと思います。)
私の母も心臓の手術をしていますが、一級の障害と認められるために、実際の入院費で困ってことはありません。今現在であれば(高齢化社会により、将来は分かりませんが)病気の後の保障制度も手厚いのが日本です。
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