老後の年金受給においては、知っておきたい注意点がいくつもありますが、最低限押さえておきたいものとしては5つあります。「当サイト内の関連記事」にもリンクを張っていますので、気になる個所、詳しい事をお知りになりたい際には、ご確認いただけますよ。
1.年金開始時期の選択
年金は65歳から受給開始が基本ですが、繰り上げや繰り下げが可能です。繰り上げると受給額が減少し、繰り下げると増加します。ただし、繰り下げ期間中は加給年金が受け取れない以外にも、死亡した際の受給額と時効の関係など、大きなデメリットもあるため、自分のライフプランに合わせて慎重に判断する必要があります。
2.税金や社会保険料の影響
年金額が増えると、その分税金や社会保険料も増える可能性があります。手取り額を正確に把握するために、税金や保険料の計算を事前に行うことが重要です。介護保険を使う時など支払い額も変わってくる可能性があります。
3.遺族年金の計算基準
繰り下げで増額された年金は遺族年金の計算基準には反映されません。家族の生活設計も考慮して受給時期を決めることが大切です。
4.在職中の年金支給停止
65歳以降も働いている場合、一定以上の収入があると年金の一部または全部が支給停止となることがあります。この場合、停止部分は繰り下げの対象外となるため注意が必要です。
5.請求手続きの重要性
年金は請求しないと受け取れません。請求手続きが遅れると、受け取れるはずの年金が時効で消滅する可能性があるため、早めの準備が必要です。